Jerseyの魅力(ジャージー旅行記)

 2005年にはじめてジャージーに行って、大変気に入り、その後も何度も続けていくことにした。それだけ親方には魅力的な場所であった。
 第一に、島の人々が大変親切でやさしい。ホテルやレストランのスタッフは観光客をもてなすのが仕事だから、丁寧に対応するのは当然だろう。しかし、それを差し引いても皆優しく、親切でフレンドリー。一度行って、二度目、三度目にはもう顔を覚えてくれて親しく声をかけてくれる。また、海外で空港とホテルの間でタクシーを使おうとすると、非常に高い確率でぼられることが多いが、ジャージーのタクシーでは一度も料金をごまかされたことがないだけではなく、親しくいろいろと話をしてくれる人が多い。地元の多くの人が、言われなくても困っていそうな人に声をかけ、手伝いをする雰囲気がある。人種差別を感じたこともない。そのために大変居心地が良い。
 第二に、ジャージーの中のいくつかの施設のコンセプトに強く共感をもったことが挙げられる。ジャージー動物園は客の見たいような動物を集めてみせる動物園ではなく、世界中の絶命しそうな希少種を繁殖させるための動物園という、明確なコンセプトを持って運営されている。親方がもしも高校生ぐらいでここを知ったら、たぶんここで働くことを職業として選んだのではないかと思うほどである。Jersey War Tunnelsは第二次世界大戦時のドイツ軍による占領から開放までを展示しているが、この展示も大変すばらしい。一方的な価値観を強制せずに、また感情的でもなく、客観的な事実を積み重ねて、戦争の悲惨さを明確に示す展示である。
 第三に、食事が美味しい。総合的に見ればフランスなどに比べれば落ちるのは否めないが、シーフードをはじめおいしい食材がそろっている。そのうえ、マデイラ料理、ポーランド料理など日本ではなかなか食べられないヨーロッパの料理も比較的手軽に味わえる。
 第四に、安全である。やはり安全な地域であることは大きい。
 第五に、騒々しくない。イギリス人の高齢観光客が多く、あわただしかったり騒々しいことは滅多にない。のんびりできるのはよい。お祭りなどでは騒ぐが、必ず騒がしくない場所があるので嫌ならば避けられる。観光地と言っても大都会でもなく、よほど大きなイベントがない限りには大混雑などにはならない。
 第六に、VATがない。つまりヨーロッパでは通常20%近い消費税がかかっているが、それがない分だけ安い。ただし、イギリスの経済圏でイギリスの物価であるから、日本に比べて極端に安いとまでは感じられないし、Tax Freeで買えばどこでも同じだが。
 第七に、英語が通じる。やはり、英語以外では難しいことはいえないので、英語が通じることは大変ありがたい。しかも例えばコクニーのような聞き取りにくい英語ではなく、聞きやすい英語を話す。

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