Ommarooホテル(ジャージー旅行記)

 Ommarooホテルはジャージー島の南東部、首都St. Helierのすぐ南東に位置する海岸通りHavre des Pas(ハヴレデパ)に古くからあるホテル。開業100年を超え、第二次世界大戦中はナチスドイツに接収されて使われていたという歴史あるホテル。以前の定宿Fort d'Auvergne Hotelから100mほど東に位置する。最寄りのバス停は、1番のバスのHavre des Pas。バスステーションからHavre des Pasはバスで4分。歩くとトンネルを通れば約20分。もともと4つの異なる建物をつなげてひとつのホテルにしている。それぞれの建物の高さが違うので、小さな段差があちこちにあるのは問題だが。
 ホテルの入り口は10段ほどの段差があり、バリアフル。まあ、この階段で高くなっているので、海への眺めがいいのだが。ホテルの裏側には細い路地Cleveland AV.から入る駐車場があるが、駐車場から行っても階段は避けられないようである。ホテルの入り口はバーで少し入ったところにレセプションがある。レストランはその奥にある。
 ホテルには二つ庭がある。東側の庭は、結婚式などに使うのだと思う。真ん中は広場になっていて、そこにテントが立っている。広場の周辺にはいろいろ変わった植物が植わっているて、ベンチもある。もうひとつの庭は北西にあり、小さな屋外プールの周囲にある。ねそべることもでき、のんびり過ごすのには良い場所である。そのプールへ向かう通路の途中には、結婚式やパーティができそうなホールがあって、テーブルセットがされていました。ここはそういう使い方がされる結構いいホテルなのでしょう。


 2022年にはチェックインタイムの3時よりも少し早く着いたが、問題なくチェックインできた。足を少しひきづっている男性が部屋の途中まで案内してくれる。というのは、その人の言うには、部屋はこの階段の上で、歩いて上がってもよい。だけどエレベータは3段上がった先を突き当りまで行くとエレベータがあるので、それで2階まで上がればよいと。と言ってその場所にスーツケースを置いてその人はフロントに戻っていった。なのでまず小さな荷物だけ持って、スーツケースは階段の下に置きっぱなしにして、エレベータに乗って部屋に向かった。部屋は2号室。もう一度戻って、親方の重いスーツケースは同じルートでエレベータを使って運ぶが遠い。なので軽いF氏のスーツケースは階段を持ち上げる。
 2号室はホテルの目の前の道路Havre des Pasに面して、バルコニーのある部屋。道路の向こうは海です。大変眺めはよく、改装しているFort d'Auvergne Hotelもバルコニーから見える。ちょっと張り込んで高い部屋にした甲斐はあります。バルコニーには椅子もあって、しばらく座って外を眺める。知っている風景だが、少し高めの目線で、懐かしさと、目新しさとが混在していて、大変楽しく、しばらく眺めていた。ただ、目の前の1番バスが通る道は幹線道路なので交通量が多く、結構車の音がうるさい。それに対して海は引いているので、海の音は全く聞こえない。以前のFort d'Auvergne Hotelでは道路が後ろなので道路の音がうるさいなんてことは全くありませんでした。その点は残念です。ただし、部屋の中であれば窓を開けていてもそれほどうるさくはない。
 収納もたくさんあって今回の長めの滞在には便利でよい。部屋の絵も、Havre des Pasのプールの絵で、これも大変良い選択だと思う。冷蔵庫はない。
 バスルームにはバスタブがあり、シャワーだけじゃなくお風呂に入れるのはよいが、このバスタブのかまちが高い!これは足を高く上げねばならず、バランスを崩して滑って転倒しそうで怖いので気を付けないといけません。
 ホテルにはLaundryサービスがあって、一山20ポンドから。ただし、絶対にダメージを受けない保証もなくさない保証もなく、ホテルは責任をとならないと書いてる。アイロンやアイロン台はフロントに言えば借りられる。
 朝食は7時半から。特に部屋番号など言わなくてもよい。基本はEnglish Breakfastのビュッフェ形式である。席は十分な数があって、ゆったりと食べられる点もよい。紅茶は複数のTパックが用意されて選べる。コーヒーはマシンで好みのものを淹れる。パンはイギリスらしく食パンが二種類あるだけで、大型トースターが置いてある。コーンフレイクや粥、フルールなどもある。ハムとチーズもある。
 

Ommarooホテルの正面から
Ommarooホテルの正面。右の三角屋根の真下、二階のバルコニーのあるところが二号室。ホテルの入り口は10段ほどの階段があり、バリアフリーからはほど遠い。

Ommarooホテル入り口のバー
Ommarooホテル入り口のバー。海の眺めがよい。

2号室
バルコニーから見た2号室の内部。収納は十分多く、部屋も広い。

2号室のバルコニーからの風景
2号室のバルコニーからの風景。工事中のフォートオバンホテル Fort d'Auvergne Hotelや、Havre des Pasのプールが見える。2022年は女王エリザベスU世がなくなって葬儀の直前だったので、イギリス国旗が半旗になっている。

朝食
Ommarooホテルの朝食。


 2023年は夜9時半ごろチェックイン。フロントの女性と話して、去年も来た話をすると、去年とほとんど変わったことはないといわれる。まあ、そうでしょうね。
 部屋は日本流でいう3階の16号室。去年の2号室の斜め上の海に面したバルコニー付の部屋ですが、フロントからの行き方は正反対の方向へ。しかしこっちもエレベータに乗る前に3段の段差を上がる必要があって、スーツケースの移動が大変。またエレベータは小さいので二人とスーツケースは一度には乗らないので、一人ずつ乗り込み、3階へ。3階に行くと今度は3段の下り階段。相変わらずバリアフルです。複数の建物をくっつけているからねえ。
 部屋は去年の2号室よりは少し狭く、天井も低い。収納も少なく、長期滞在の我々には去年よりはやや使いにくい。ベッドサイドにある机の引き出しもライティングデスクにある引き出しもいずれも、A4サイズも入らない小ささで使いにくい。3階なので眺めは去年よりよい。また、ベランダに出る扉が低く、2度頭をぶつけてしまった。あと、多くのホテルでドアのところにDon’t Disturbとか札をかけるようになっているが、それがない。ほかにかかっている部屋を見かけてはいるので、ないはずはないのだけど。よくわからない。

ベランダへの扉
ベランダへの扉。足下には段差があるし、上は172cmの親方でもそのままでは頭をぶつける高さで、怪我をしそうで気を付けないといけない。
ベランダから見る朝日
ベランダから見る朝日

扇風機
エアコンはそもそもないのですが、暑かったからか部屋に扇風機が置いてあってありがたかった。しかし、首を振るとテレビの一番下に微妙にぶつかるのですよね。ほかに置く適当な場所はないし。
洗濯物干し
普段は海外旅行には洗濯物を部屋に干すためにロープとハンガーを持っていくのだが、去年このホテルに来た時には洗濯物をうまく干せるところがなくて苦労したので、扉などに固定できる洗濯物干しを日本で買って持って行ったが、これが優秀!大変使いやすくて便利だった。少し体積が大きくて持っていくのに邪魔だが、軽いのはよい。

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Ommaroo Hotel 公式ホームページ

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