Fort d'Auvergneホテル(ジャージー旅行記)(〜2019)

 Fort d'Auvergne Hotelは2021年に報道があり、ホテルの一部を25部屋のアパートに改装するとある。一部とあるので残りはホテルのまま残るようにも思うし、旅行代理店の一部のWebでは、2022年末以降に予約できるような記述もある。いずれにしても、下記に書いたようなホテルの状況とは大きく変わることは確実である。

2022年に工事中のホテル 2022年に工事中のホテル


 Fort d'Auvergne HotelはJerseyの首都St. Helierの市内だがバスターミナルから少し東南へ行ったHavre-des-Pasという海沿いの通りにたつ。d'Auvergneは「オバン」と発音する。St. Helierの中心部との間に大きな岩山Fort Regentがあり、海岸沿いを迂回すると坂道で少し時間がかかる。バスステーションに行くには岩山を貫くトンネルを歩いて通ると15分強で近いが、トンネル内は排気ガスで空気が悪いのが難点。St. Helierの繁華街へ行くには、岩山に沿って歩けば20分弱でQueen St.の端に出るのでこのルートが最も便利。また、バスの1番がホテルの目の前のバス停Marett Roadから出るので、これを使えば繁華街の近くを経由してバスステーションまで片道2.2ポンド(2018年)でいける。以前はバス停には時刻表はなかったが、2016年に行ったらついていたし、平日昼間は15分毎にでているし、夜も夏は0時過ぎまで走っている。ただし、夏の混んでいる時期はとくに、平日の朝9時半ごろから10時半ごろではバスステーション方面へはバスが満員でホテルの前からでは乗れないことはよくある。1、2本待てば乗れるので待つか、歩いてバスステーションに向かう、違う時間帯に乗る、空いている逆方向のバスに乗って戻ってくる、などしないといけない。
 なお、深夜から朝8時までは夜担当者がいるだけで、会計処理や複雑な対応はしてもらえない(このあたりは二つ星にしか評価されないところだろう)。観光相談や予約を頼むことなどは、8時から12時にすることが望ましいと書かれている。なので、朝の8時よりも早くにチェックアウトする場合には、前日の夕方に清算することになる。といっても夜の担当者は毎回気のいい人たちで、早く出発するときにはコーヒーだけでも飲んで行けと言って、わざわざ淹れてくれたりしてくれる。なお、このホテルは冬季は閉まっている。
 このホテルには廊下のあちこちに数段の段差があって車いすなどではものすごく不便。エレベーターはあるが、フロントから建物の一番奥にあるエレベーターに行くまでに2ヶ所数段の段差を越えなければならない。車いすだけではなく、大きなスーツケースをひきづっている場合も不便。もともと複数の建物をつなぎ合わせた結果、このような複雑な構造になっているらしい。ただし、全面禁煙というのはよい。通りの角なので、基本的にほとんどの部屋から海が見えるはず。一部道路側で海が見えない部屋もある。WiFiは2015年まではフロントの近くのみだったが、2016年から各部屋でつながるようになった。とはいえ、時々なぜか切れるのだが。まあ、リゾートにいるときぐらい浮世を忘れるためにもメールを読まないっても悪くないですけど。また、このホテルには駐車場はなく、少し離れた場所に公共駐車場があるので、車で行った場合にはそこに止めることになるらしい。その場合には予約の際によく確認が必要だろう。この島は、町の中心部は一方通行ばかりで道が複雑で、また郊外には狭い道が多く、親方は運転したいとは思わないので、利用したことがない。近くにレンタカー屋はあるので、車が必要ならばそこを利用するのはあるだろう。利用したことはないが、屋内プールもある。
 部屋には冷蔵庫はない。クーラーもない。もともとクーラーが必要なほど暑くなる日は年に何日もないからだろう。そのあたりも二つ星ホテル。またイギリスらしく、アイロンとアイロン台は貸してくれるが、ランドリーサービスはない。自分で手洗いするか、街中の洗濯屋に自分で持っていくことになる。
 周囲にレストランが多くないこともあり、夕食付き(Half board)にすることもできる。夕食の基本は3コースメニューで、前菜・メイン・デザート。フロントにメニューが表示されていて、その中から選択することとなる。あらかじめ予約していれば一人一泊15ポンドちょっとのはず。当日朝に頼むこともできるはずで、その場合は22ポンドだったかな?B&Bだったとしても、その日の朝に注文すれば夕飯が食べられる。また、頼んでおけば、サンドイッチなどの入ったランチを用意してくれる。また、2015年からはルームサービスも始めた。サンドイッチなどで大したものはないが、近くにそんなにレストラン等が多いわけではないので、利用価値はある。また、ランチも軽食を出すと書かれているが、利用したことがないので内容は確認できていない。朝食はEnglish Breakfastが食べられる。席に案内され、紅茶かコーヒーか聞かれてそれをもってきてもらえる以外は、自分で取りに行って好きに食べる。
 2000年代は英国の高齢者夫婦または単身という客が多かった。話を聞くと、昔新婚旅行でこの島に来たんだとか言って懐かしむ人たちが。しかし、2010年代になると、そういう人たちは減って、ドイツ人家族が増えてきた。子供用2段ベッドがある部屋もあるし、そういう客にも向いているのだろう。といってもやはり子供連れは8月までで、9月になると高齢者中心なのは相変らず。夜にはホテルのラウンジで歌い手を呼んで演奏をしたりもすることがあるが、高齢者向けの50's、60's中心。イギリスのパブでよくやっているクイズナイトなどの場合もある。日本人を含めて東洋系はまず見ない。まあ、このホテルに限らず島全体でほとんど見ないのだが。

ホテルの外観 ホテルの外観
ホテルの外観

ホテルの定番朝食
ホテルの定番朝食


 最初はこのホテルをインターネットで調べて見つけた。この島には多数のホテルがあり、高級ホテルもあれば安いホテルもあるが、高級ホテルの多くは首都のSt. Helierからは離れたところにあるリゾートホテルらしかった。また安いホテルの多くは山の中とかにあって、夕飯を食べる可能性がほとんど限定されるようなところであった。なので、St. Helierから近くて(実際に来てみると地図の上で見たよりは遠かったが)、海が見えて安いホテルを探してここにした。5月初めの時期で朝食付きで1泊51ポンドだった。夏にはもっと値上がりする(100ポンド前後)。もちろん部屋にもよる。
 ホテルに入ってフロントに行くと、宿泊者のカードを書かされるが、国籍日本と書くと、お前たちは日本人か?と聞かれる。そうだというと、ごめんごめん、それならこちらだと違うフォームを渡される。前のはEUの人のフォームなんだそうな。英国の住所で予約したからねえ。受付にいた若いポーランド人の男性スタッフは、日本に行くのが夢なんだそうな。なぜかというと、空手や柔道など、マーシャルアーツの本場だから。もちろん文化にも興味があるんだそうだけど。親方の部屋は42号室だが、このスタッフが、えっとどこだっけ、と言って確認するほどわかりにくい場所にある。2nd Floorと言われてエレベーターで昇るが、2nd Floorの3方向の部屋の案内のどこにも42号室は見つからない。おかしいなと、ほかの階も探した結果わかったのは、中二階のようなところにあった。2nd Floorの59〜64号室という方に行って、64号室の先に行って10段ほど階段を下りたその先にあった。案内が悪すぎます。
 翌朝、朝食のためにレストランに入ろうとしたら、すぐ前に素足でレストランに入っていく客が。さすがにそれはないのでは?と思う。Full English Breakfastのバフェだが、そんなに混んでいる訳でもないのにコーヒーか紅茶?と聞きに来るまでに大層時間がかかり、その上、それがオーダーされてから作って持ってくるのでえらく時間がかかって待たされる。こういうリゾートホテルではせっかちになってもいけないのでしょうけど、朝長時間散歩をしておなかが空いていた身にはつらい。客が少ない日にはすぐに来たけど。3泊したが、朝食をとるテーブルは毎日同じところ。最終日に朝食を食べに行くとテーブルの上にホテルに関する意見を書く封筒が置いてある。出発の日の朝食のときに渡すってシステムはいいですね。到着した部屋の中に封筒があるのよりはるかに気が効いている。同じ場所が夜にはレストランになるが、ほとんど客が入っているのを見ない。メニューはそれほど魅力的には見えない。
 減点としては、部屋の机の上においていた空のペットボトルが勝手に捨てられていたのは問題。ゴミ箱に入れていないならごみに見えても回収しないのが常識ですけど。1.5リットルの水を買って、その捨てられた500mlのボトルに移しかえて翌日に持ち歩こうと思っていたてとっておいたのですから。あと、ホテルのフロントの人数が大概一人だけなので、だれかが時間がかかることをすると、あとの人がずっと待たされる点も問題。また、バスステーションまで予想以上に遠かった。もっと近いと思った。というのは、間に大きな山があるから。これを迂回していくと結構遠い。トンネルを通るのが最も近いルートだが、自動車の交通量も多く、換気装置もないので排気ガスで空気は非常に悪いので、一度で懲りた。
 しかし、これらの欠点も含めて、場所と眺めと値段、バスステーションまでのアクセス、美味しいレストランが近くにあることなどを全部考えると、親方は次回もここに泊まると思う。

42号室の内部
42号室の内部。ダブルベッドのほかに子供用二段ベッドもついている部屋だったので家族連れならもっとお得であろう。

ホテルの部屋から見た朝焼け
東向きの42号室から見た朝焼け。右下に見えるのは公営のプール。高潮でもないとここまでは潮は上がってこないみたい。


 翌2006年も同じこのホテルに泊まる。今回は8月のシーズン中なので1泊1室朝食付き93.50ポンドと大分高くなっているのは仕方がない。今回のホテルの部屋は3階の32号室。去年泊まった42号室はホテルの東側だったが、32号室は南向きで海の眺めがよい。去年の42号室に比較すると子供用二段ベッドはなく、部屋は狭い。バスタブもなくシャワーのみ。しかし十分。8月は客が多くて忙しいせいか、朝食のテーブルは毎日違うところ。ホテルに関する意見を書く封筒も部屋においてある。シーズン中はどうしてもそういうことになるのでしょう。そのかわりスタッフはたくさんいるので朝食でも待たされることはない。逆に皿が空くとすぐに下げるのは少しせわしない。
 今回は期間中にホテルのあるHavre des Pas通りでJersey Seaside Festivalというお祭りがあった。この日は朝7時から夜10時半過ぎまでバスも含めてHavre des Pas通りが通行止めになる。朝早い時間ならばタクシーに限って入ることができたようだが、当日がチェックインやチェックアウトの日だと遠くから歩かされて面倒だったと思うのでこれだけは避けるべき。親方たちは、そんなことは気にせずに自分たちの都合だけで適当に日程を決めて問題なく、ラッキーでした。同様にレンタカーを借りる人や遠出する予定の人も、当日は要注意。ただ、このお祭りを楽しむだけなら問題ない。お祭りのど真ん中だが宿泊者以外がホテルに入れないように入り口にスタッフがいて、かつ宿泊者には証明するためのカードをくれる。なのでホテルの中は静かでゆっくりできる。ホテルの室内のバーから祭りを眺めている人も多かった。最後の花火もプールの上に上がるので、ホテルのほとんどの部屋の窓から見えるはず。

32号室からの眺め
32号室からの眺め。引き潮のときで満潮になるとホテルの所まで潮が来る。

32号室の窓
32号室の窓。おもしろいリンク機構を使っている。そのため窓を全開すると、窓の根元側のところがあいて風がよく通って涼しい。その先に見えるのは、プロムナードに面したホテル専用の庭で、ここで日光浴をしたりしている人も多い。


 2007年も同じホテルにする。居心地もいいし、海も見えるし、St. Helierの中心部へも歩いていけるし、騒がしくないし、なによりお気に入りのレストランNelson's Eyeに歩いていけるのも大きい。全く迷うことなくこのホテルに予約を入れる。ホテルに着くと、去年もいたスタッフが、「久しぶり、よく来た」と笑顔で声をかけてくれる。こういう歓迎の言葉を受けると本当にうれしい。しかも、去年のクレジットカードの番号がわかっているのでといわれて、カードをチェックイン時に見せる必要もない。それで予約時にカード番号を知らせる必要がなかったことも理解した。今回は(日本流の)3階の34号室。前年の32号室の2つ隣で、一番端の海岸向きのいい部屋。少し狭くて、ベッドと机の間を通るのが大変なほどだけど。この部屋はバスつき。朝食は、去年まではトーストは焼いて持ってきてくれたのに、今年はセルフサービスになっている。そのためにパンを焼く列が並んでいる。これは問題だと思う。客のひとりの口うるさい老婦人が、「トーストなんて身体に悪い!生のパンにマーマレードを塗るのが一番!」とか言ってましたので、その客がいる時期だけトーストを出さずに自分で焼かせているのではないか、と親方は想像してました。
 今回はBattle of Flowersの期間だったが、その際にホテルの気が効いているサービスに感動した。ひとつはBattle of Flowers当日の朝食から部屋に戻ろうとしたときに、ホテルのスタッフから、レディーに、とF氏にピンのついた1輪のカーネーションを渡された。造花ではなく生花なのはおしゃれだし、祭りの日にふさわしい大変すばらしいサービスと感動した。もうひとつは、翌日のMoon Paradeの前の夕方に、前日のBattle of Flowersの様子が詳しく載せられた夕刊紙を各部屋に配っていた。ぜひ買おうと思っていたところだったので、大変良いサービスだと思った。希望を言う前にほしいものを持ってきてくれるなんて、サービスとして最高だと感動した。客の欲しいものを本当によくわかっている。
 ホテルではフロントで注文すればお昼のピクニックランチを4.5ポンドで作ってくれるので、2回利用した。サンドイッチのほかにフルーツ(りんごとトマト)、クラッカーとチーズとビスケット、飲み物。初回は、なにも言わなかったら飲み物はコーラだった。朝から4時間ほど経ってもリュックサックの中に入れておいたらまだ冷たいのはありがたかった。サンドイッチは複数の中から1種類選べる。初回に親方が選んだBLTサンドはベーコンの塩気が強く、歩き回ったあとには特においしい。F氏のチキンカレーは不思議な味。まずくはないがパンとの相性はよいとは言えず、なぜこの組み合わせ?と感じた。しかし、全般にはおいしいランチだった。二回目は飲み物は水がいいといったら、瓶詰めの水をくれた。F氏のサンドイッチのオニオン+ピクルス&プラウン(プラウンを加えると追加料金1ポンド)はおいしかった。オニオンが生なのは思わなかったけど。親方のハム&マスタードはマスタードが効きすぎ!半端ではないマスタードでした。量としては十分で、いつもビスケットは食べなかった。
 ここは朝食は8時から。しかし最終日に飛行機の関係で7時にホテルを出ることにしていた。6時40分ごろにフロントにいくと、夜のフロント係が、朝食を食べていけという。通常は8時からなのも知っているので、空港で食べるからいいと言ったのだが、コーヒーだけでも飲んでいけと言われ、タクシーが来たらレストランまで呼びにきてくれるという。そこまで言ってくれるならと、一緒にレストランへ行くと、コーヒーを入れてくれたほか、コーヒー用のミルクもわざわざ温めてくれる。我々は食べなかったが、シリアルとトーストも食べられるようになっていたので、出発の日の朝食として十分だろう。ありがたいことです。


 2008年もいつものこのホテルにする。9月後半とシーズンオフに近くなっているので、6月に予約した段階でもどこの部屋でもまだ空いている。折角なので一番よいランクのバルコニーつきの海に面した部屋を予約する。1泊朝食付き86ポンド。やはり去年までのハイシーズンよりも安くなっています。予約の確認とともに、到着時刻と、ダブルの部屋とツインの部屋のどちらがよいかを問い合わせるメールが来たので回答する。
 チェックインすると、「久しぶり!」と声をかけてくれる去年と同じ女性マネージャー。覚えてもらっていてありがたいことです。今回のバルコニーつきの部屋は三階の27号室。バルコニーつきの部屋は3階に4室、2階に4室の8室のみらしい。3階からのぞくと2階のバルコニーのほうが幅が広いが、3階の方が眺めはすこしいいだろう。バスつき。ただ、今回の部屋は特にバスルームに入ると人の声がする。たぶん配水管を通して下の部屋の音が聞こえるのだろう。
 われわれの荷物が大きいので、ホテルのスタッフが荷物を部屋まで運んでくれる。これはこのホテルで初めて。ここは小さな段差があちこちにあるホテルですのでねえ。もちろんチップを渡す。部屋で荷物の整理などしてご飯を食べに行く準備をしていると、不意に部屋のドアがノックされた。心当たりがないのでのぞき窓もチェーンもないドアなのでやや不審に開けてみると、毎年来てくれているからとスタッフからと無料で白ワインをプレゼントしてくれたという。簡単なメッセージもついて。感激ものです。常連となって同じホテルに泊まるのは、こういうのがあるからうれしいねえ。特に小さなホテルだけに。特に2006年に階段で転倒した高齢者を助けてからホテルの対応が格段によくなった気がする。まあ、毎年1週間近く泊まる客も少ないでしょう。特にアジア系は。覚えられるのも当然なんでしょうね。それにしても感激した。2008年のジャージー滞在中で一番印象に残ったのは実はこれだった。
 朝食はまたすこし変わった。2007年からパンを焼くのがセルフサービスになったが、2008年からはコーヒーや紅茶も自分で取りに行くようになった。ハイシーズンではないからなのか、朝食のときのスタッフが足りなく、ホテルがほぼ満室の日だと十分に対応できておらず、申し訳ないけど20分後に来てくれないかと言われる人たちもいた。
 減点としては、部屋のそうじがいい加減だった。特にバスルームはほとんど掃除をした気配がないので床に髪の毛が落ちたままだったりしていた。前はそんなことなかったと思うのですが。タオルが数だけおいていなかったことが1回、またトイレットペーパーが残り少なくなっているのに補充されていないこともあって、これは不満だった。タオルもトイレットペーパーもフロントまで取りに行った。
 去年まではなかったが今年はじめていたことに、その日のイベント等を印刷したものをフロントで見ることができた。朝にそれをみてどこに遊びに行くかを考えることもできるようになった。もしもできれば前の日の夕方にでもそれがあると計画を練る十分な時間があるんだけどな。
 以前からあったけど、週末を中心に夜にはバーで生演奏をやる。親方は酒の飲みすぎで聞かなかったが、F氏は二日聞いていた。一日は男女二人の歌で、曲は60'sだったとのこと。やはり客層の大多数が高齢者ですので。もう一日はアコーディオン演奏だった。

27号室のバルコニー
27号室のバルコニー。二階の部屋のバルコニーはもっと幅が広い。


 2009年もここに泊まる。今回は期間中同じ部屋を取れず、はじめが去年も泊まった27号室、後半が2階の東向きの部屋4号室。4号室はシャワーのみでバスタブはなし。一度部屋に戻ってきたらバスルームの電球が切れていたのでフロントに電話をしたが、もう修繕の担当がいないので明日の朝といわれる。このあたりは安いホテルということです。

部屋から見た月
27号室の部屋の窓から見た月。このときはほぼ満潮だったので、月のあかりが海に反射して神秘的な眺めになっていた。左下の明かりは、プールの明かり。


 2010年ももちろんここに泊まる。去年もいた若い人が受付にいて、はじめて?とか聞かれるが毎年来ているというと、じゃあ説明は不要ね?プールがあるのは知ってる?とか言われる。今年の部屋は28号室。2ndフロアー(日本で言う3階)のバルコニーつきの部屋。去年・一昨年に泊まった27号室の並びだが部屋の構造が対称。
 部屋の外を見ると、プールの反対側、St.Helierの港との間La Colletteには1965年に作られたという発電所の高い煙突があり、景観を壊す無粋なものでした(調べると実はJersey島のエネルギーの大部分は輸入しているそうで、フランスからケーブルが引かれているそうな。なのでこの発電所は予備的な意味合いが強いらしい)。しかしホテルの窓から正面を見ている限りには視界に入らないし、なにより何年も来ているので景色に慣れてしまっていました。特に煙突以外の建物は低く、周囲は緑に覆われているのでそれほど問題はなかった。しかし今年行ってみると、以前からある発電所の海側にまた新しい大きな無粋な建物が建設中であった。これが結構目に入って邪魔になる。Favre des Pasの中でも真ん中あたりに位置するFort d'Auvergneホテルはそれでもまだましで、西側に位置するNelson's Eyeからの景観には大きく影響しそうです。


 2011年ももちろん、ここ。混雑時だったので、5月に予約してもバルコニーは埋まっていた。今年の部屋は2階の19号室。2007年に泊まった34号室の真下の部屋。34号室と同様で、ベッドと机の間が狭く、収納スペースも少しだけ少ない。2007年もそうだったが、Seaside Festivalの日には、この部屋は喧騒からはもっとも遠く、静かにすごせるのはありがたい。
 今年からWiFiが使えるとWebに書かれていた。しかし、フロント前の電話スペースに設置されている装置の電波は弱く、フロント周辺でないとつながらないという。部屋では無理です。、しかし、Seaside Festivalの日にパソコンにつなごうと思ったが、結局つながらず。どうも接続できるユーザ数をオーバーしているのではないか?よくわからなかったのだが。早朝とかにやってみれば、つながるかどうかわかるのでしょう。ですがやりませんでした。
 今年はチェックイン時にはちゃんと常連客と認識されていた。しかし、チェックイン時に名前も書かないし、サインもしなかったけど、いいのでしょうか?去年まで居た女性マネージャーはとうとう顔を見ず。


 2012年ももちろんここを選ぶ。5月だったかにWebで予約した際には、これまででてきたバルコニー付きの部屋が出てこない。予定の日だけではなく、どの日を選んでも出てこない。なので、メールを問い合わせると、泊まりたい日にはバルコニー付きの部屋はあると回答があったので、それで予約する。その後数日経ってWebにアクセスしようとしたら、予約ページを改良中との表示が出て、その後しばらくしたらバルコニー付きの部屋もWebから予約できるようになっていた。
 タクシーでホテルに到着すると、Welcome Back!と歓待してくれたのが、去年もいたフロントの女性。覚えてもらっていて、そう言ってくれるのは本当にうれしい。いつも来てくれるから、この紙を見せればバーで何でも飲んでいいからといわれて、手書きで「歓迎マネージメントおよびスタッフ一同」と書かれた紙をもらう。12時半ぐらいだが、もう部屋に入れるとのことで、これもありがたい。
 今年は2階の22号室。初めての部屋です。バルコニー付き。ただ、夜にわかったが、2階は外の街灯が視界に入る位置で、逆光になってしまって夜中に海を見ることが難しい点は不満である。また、バルコニーの隣との境は低く、地面から街灯を伝えばよじ登ることも不可能ではなさそうで、バルコニーとのドアの鍵をしっかりしめないと心配なのも問題。まあ、隣の部屋の人なんかは暑かったからか、ドアを開けたまま寝てましたが。やはり3階のバルコニーの部屋のほうが好きだな。
 去年までと違って、ティッシュのボックスは置いてあるし、ドライヤーは新しいのが備え付けられているし、だいぶ改善したと思う。シャンプーも置くようになったが、ココナッツの甘い香りがするのはどうも納得できないものがある。今年はWiFiもすぐつながった。フロントのそばだけしかつながらないけど。去年つながらなかったのは、もって行ったパソコンの問題だったらしい。

22号室のベランダから西を見て
22号室のベランダから西を見て。遠くに見える煙突などは電力プラントで無粋。なのでこっちは無視するに限る。海沿いのプロムナードは自動車は通行不可で、のんびりと散歩したりできる。ベンチもある。満潮に近い状態で、満潮になるとこのプロムナードの壁にぶつかった波が大きくはじける。ただし、プロムナードの上まで水しぶきが来ることは滅多にない。海にはあちこちから降りられる。


 2013年ももちろんここ。前にも泊まった3階の27号室。バルコニー付き。去年と変わったのは、トイレットペーパー入れが透明になって、残りの紙の量が明確になったこと。前だと見えにくかったからか補充されなかったことがあるが、その可能性は減った。あとはだいたい同じかな。
 昼過ぎにホテルに着くと、2時過ぎないと部屋が用意できないという。なので3時ごろに戻ってくると、部屋に入れた。初日にフロントに居た男性は初見で、我々を知らなかったが、あとはだいたいなじみのスタッフ。夜のスタッフも去年と同じだった。


 2014年も同じくここ。今年は木曜日にあるInternational Air Displayのためか、ベランダつきの部屋は予約時点で早くも埋まっていた。なので、予約時にキャンセルがあったらそっちにしたいと伝えてあったので、ベランダの部屋がキャンセルにならないか見ていたが、申し訳ないがキャンセルにならなかったと言われる。残念ですが、そういう配慮をちゃんとしていることがうれしい。部屋は2階の17号室。相変わらず段差ばかりで、エレベータを使っても、たくさん段差があります。イギリス式に防火扉もたくさんあってスーツケースを運ぶにはいつものごとく不便。部屋はベランダつきの部屋より狭いのですよねえ。我々のように大きなスーツケースを2つ持ち歩いている場合には、それらを置く場所にも悩んでしまう。


 2015年ももちろんここ。ベランダつきの部屋を予約して、今年は2階の23号室。初めての部屋だったが、クローゼットが新しくなって収納が増えるなど、内装が新しくなっている。マネージャーに聞いたら、冬の間に少しずつ内装を新しくしているのだそうな。
 あと、ルームサービスが新しく始められた。サンドイッチなど簡単なものだけだが、夜10時まで。同行のF氏が体調が悪かった日に、夜9時過ぎにフロントに電話をして、卵サラダのサンドイッチとチーズの盛り合わせを注文すると、卵は・・・20分程度の時間がかかるかもとの話。そのあとで電話が来て、シェフが卵サラダはできないと言っているといわれる。卵をゆでるためのお湯を沸かすのがもう面倒なのではないかと推測。一応ルームサービスは10時まで可能と書かれているのだけどね。じゃあ、サンドイッチは何ができるのと聞くと、チーズと。一緒にチーズの盛り合わせを頼んでいるので、チーズじゃないほうがいいと言って、ハム&マスタードは?と聞くとできるというので、それでお願いする。しばらく待って9時40分ぐらいに部屋に持ってきてくれた。買ってあったスープの素に熱湯をかけてスープも作り、一緒に食べる。サンドイッチにはサラダがついているし、チーズの盛り合わせにはクラッカー・ブドウ・人参・セロリ・チャツネが一緒についてきた。チーズも4種類。なかなか豪華で美味しかった。外には行けなかったが十分に満足。食べ終わったらフロントに電話してねとのこと。ここのホテルの廊下は狭いので、廊下に出しておいて移動の邪魔になるといけないからすぐに回収したいらしい。
 WiFiなどあとの状況は同じ。朝食もほぼ同じ。ヨーグルトの種類が変わったとか、シリアルが増えたとか、フルーツの種類が少し減ったとか、そんな程度の違い。

23号室の内部
23号室の内部。少し見にくいが、部屋の角にひとつとその隣にひとつ、合計二つのクローゼットが新しく設置されている。

ルームサービスでもらったチーズ盛り合わせとサンドイッチ
ルームサービスでもらったチーズ盛り合わせとサンドイッチ


 2016年は朝にホテルに着くといつものマネージャーがいてくれた。遅れた状況を説明したら、ガトウィックはどこのホテルに泊まったのだ?と聞いてくる。やはりほかのホテルも気になるらしい。マネージャーに日本から買っていった抹茶味のチョコレートをおみやげとしてあげると、抹茶味が大好きなんだと喜んでくれる。それだから抹茶味を買ってきたのですから。
 今年は2階の東向きの部屋4号室。以前2009年に同じ部屋に泊まっていますね。でも新しく改装されました。去年も一部の部屋が改装になっていたが、今年もこのあたりが改装されて、そこに泊めたかったらしい。鍵がICカードになっていたり、部屋の中でもWiFiが使えるようになっていたりなどいろいろ変わっている。内装もきれいになり、ベッドも変えたようだ(ちょっと親方には柔らかすぎるが)。明かりも新しくなっている。

4号室内部
改装された4号室内部。ベッド・ランプ・ベッド脇の台などが変わった。

4号室からの眺め
4号室からの眺め。大潮に近い日のほぼ満潮に近い状況。左の道がHavre des Pas。右の木の向こう側にプールがある。橋のように見えるのはそのプールへの通路。右下は遊歩道プロムナードに設置された休憩所の屋根。


 2017年



 2018年は、過去にも泊まったバルコニー付の3階の27号室。荷物を部屋まで運んでもらったのは初めてかも。


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