Condor Ferries(St. MaloからJerseyへのフェリー)(ジャージー旅行記)

 Jerseyに行く方法で最も普通なのはもちろん飛行機だが、そのほかに船で行く方法もある。イギリスからはポーツマスなど何箇所からか行けるほかアイルランド便もあるが、Jerseyはフランス沿岸から数十Kmという近さから、フランスからが一番便利。ノルマンディーのCarteret、Granvilleという港からも船便があるが、今回はSt. Maloから。Jerseyのホテルなどに日帰りSt. Malo旅行のパンフレットが沢山置かれているように、一番使われているのがこのSt. Malo便のようです。しかもSt. Maloは雰囲気のよい観光地だし、モンサンミッシェルからもバスでアクセスができる。ということで、St. Maloから船でJerseyに入国することとした。親方は飛行機や電車・バスで国境を越えたことはあるが、船で国境を越えるのは初めてです。
 St. MaloからJerseyへのフェリーを運行している会社にはCompagnie Corsaireという会社もあるらしいが、Webがフランス語しかなくよくわからないので、Condor Ferries便を利用することとした。Webで申し込もうとすると住所の国名リストに日本が無いので、メールで問い合わせ、FAXでカード情報を送ってチケットを購入し、メールで予約確認票を受け取る。昔は他社で似たような状況で、国名はUKにしておいて住所の最後にJapanと入れたこともあった。それでもたぶん大丈夫だろうと思う。ただ、チケットを郵送してくるような会社の場合にはこれだとトラブルになる可能性があるので今回はメールで購入することにしたが、予約確認票を送ってきて現地でチケットに換えることがわかったので、次回はWebで申し込んでも大丈夫だろうと思う。ちなみに、Webの住所に日本が無いので、面倒だから旅行会社にとってもらおうかといつも依頼しているHISに頼もうとしたら、HISはフェリーの予約は取らないんだそうな。

 17:30発のJersey行きのフェリーは、遅くとも40分前に来るようにとのことなので、16時〜16:30の間にフェリー乗り場につくようにと計画していたが、荷物もあるし、天候が怪しいしということで、早めにフェリー乗り場に行くこととする。St. Maloの旧市街の城壁のすぐ南にもフェリー乗り場はあるが、聞くとそこではなく、そのもうひとつ南の乗り場とのこと。城のはずれから10分ちょっと歩いてフェリー乗り場に到着したのが14時45分ごろ。さすがにほとんど客はおらず。Condor Ferriesのカウンターは開いているが、とりあえず待合室で待っている。はじめは売店もしまっているが、時間が近づいてくると人が来て売店も開けました。しかし、水がほしいと買いに行ったけど、冷えてないのしかないといわれる。うむむ。仕方がないですねえ。待合室のいすは長時間座っているにはお尻が痛い。
 3時半ごろにはカウンターに行く人が出てきたので、予約確認書を持ってカウンターへ。パスポートを渡すとチケットをくれる。大きな荷物があるんだけど、というと、カウンターのすぐ反対側の荷物のチェックインのところにすぐ行くからといわれ、そこで荷物を預ける。ひとつ25kg以下の制限があるそうな。特に問題はなかったが。しかし、荷物の引換券のようなものは特に渡されず。大丈夫なのか?3時45分ごろには外で音を立てて雨が降ってきた。ひどい雨。荷物を持って外にいたら大変でした。早めに乗り場に行って正解。待合所にWiFiがあるとのことで、待ち時間に接続しようとしたが、動作がおかしい。全くつながらないわけではないが、ときどきタイムアウトするし。よくわからないので、とくに急ぎの内容もないし、あきらめる。だって、接続画面で英語を指定したのにクリックした次の画面がフランス語で書かれているんだからねえ。
 4時45分ごろにゲートが開く。まずパスポートとチケットが一致することを確認して乗船券をちぎる。続いて出国検査。EUの人たちは顔とパスポートを一致させるぐらいだが、親方たちは特別で、パスポートを機械に読み取らせてパスポートに出国のスタンプを押す。このスタンプが、2ゲートあるのに一個しかないのは、めったにそういう人はこのルートは使わないということでしょう。出国ゲートを通過した待合室は、今度のいすは冷たい。そこでしばらく待って、フェリーへのバスに乗り込むが、雨が強くなって、少し濡れる。でも、これはよく、バスを降りてからフェリーに乗り込むまでが遠い!おかげで相当濡れて寒かった!屋根ぐらいつけてほしいものです。乗船してキャビンに行くと、指定席制。親方たちはLower Deck。Higherってのは船の真ん中で一段高くなっていて、前方に免税店、後方に軽食の販売がある。Lowerはその左右の窓際。通路を挟んで3席ずつ並んでいて、親方たちは窓側の3席のうちの2席。隣は来ないのでその点はOK。寒いのでホットコーヒーを買って温まる。このショップはもうポンド立て。たぶんユーロでも買えるでしょうけど。ポンドを持っているのでポンド購入。おつりはJerseyポンドで帰ってきました。
 出航は定刻の17時半の数分前。出航してしばらくすると雨はやんだ。途中で一回シャワーがあったが。でも、風が強く、こんな大きなフェリーなのにこんなに揺れるのかってほど揺れた。船酔いにはならないけど、通路を歩くのが大変なほど。ショップも何か落として大きな音をさせてました。
 1時間15分で到着だが、時差が1時間なので到着は17:45の定刻どおり。まず、自動車や自転車の運転手は下のデッキで降りる準備をしろ、歩行者はそのまま待てとのアナウンスがあって待つ。そのうち出る準備。ここもフェリーから建物まで距離があって屋根はないので、雨が降ったら相当濡れる心配がある。降っていなくて助かった。フェリーから降りるところで濡れた鉄板の上で同行のF氏がすべる。怪我はなかったのでよかったが。建物に入って、入国審査だが、非EUの人間はいつもイギリス入国のときに書くカードに記入しろとのことで、カードが用意してあるところに行って記入。ちなみにペンは置いてなかった。持っているから問題なし。そうでなくても列の最後のほうだったが、カードを書いているうちに列の最後になって、入国審査。ほかの人たちと違って時間をかけて質問してくる。もちろん何のやましいこともないので丁寧に答えるだけ。でも、いつも飛行機でイギリスに入国の際には入国カードをパスポートに挟んで、出国の際にそれを取るのに、今回は入国カードは渡されずに回収。これはなぜでしょう?Jerseyだから?それともイギリス全体でシステムが変わったのか?入国審査が終わって外に出たら、カローセルは回っておらず、親方たちのスーツケースはそこにぽつんと置かれていました。それを回収し、もうほとんど人のいなくなった待合室を通過して、トイレによってからタクシー乗り場へ。最後の最後だったので、もう客は来ないと、タクシーがいなかったら大変と思ったが、一台いて助かった。

フェリー
St. Helierに入港直前のCondor Ferries社のフェリーをFort d'Auvergneホテルのバルコニーから見たところ

 

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