バス(Libertybus)(2013〜)(ジャージー旅行記)

 ジャージーは、2013年からバス運営会社が代わり、Libertybusという会社のバスが走っている。以前のmybus時代は観光用のバスがRedとかGreenなどの異なる名称で走っていたが、今年度から通常のバスと同様に数字で統一された。
 運賃は、大人2.7ポンド(2023年の価格)。以前は近距離と遠距離でふたつの料金があったが、2016年から距離に関わらず統一料金になった。入り口で運転手から買える。小銭がなくてもおつりをもらえるので心配は要らない。また、contactlessというのもできて、これだと2.25ポンド。ICカードやApple Pay、Android Payなどで払う方法で、IC内蔵のクレジットカードも利用可で、PIN入力も不要で簡単に払える。同じ値段でTransfer Ticket という乗り換え可能なチケットも買え、次のバスで見せればよいが、買ってから1時間以内有効だとのこと。また、このチケットは帰りの便には適用不可である。
 一応車内ではチケットを持っている必要があることになっているが、なくしても問題になっているのは見たことがない。2019年までは運転手から購入したチケットを大多数の人が持って行ったが、2022年に見ていると、チケットを受け取らずにバスの中に入っていく人や、とってすぐごみ箱に捨てる人が大多数であった。
 一日券は8.5ポンド。以前は一日券を有効に使うのは結構大変で、あちこち見て回らないのならば毎回払う方が安い可能性もあったが、近距離も2.7ポンドになったので、4回乗れば元が取れることになり、一日券の利用価値は上がった。一日券もバスの運転手から購入すればよい。二回目からは乗車時にICカードを読み取り機に乗せればよい。そのほか2日券、3日券や7日券もあり、また家族全体(大人2人と15歳以下の子供3人まで)で1枚の共通一日券などもある。3日券等は以前はバスでは買えなかったが、2019年からは買えるようになった。またバスステーションでも購入できる。2日券は16ポンド、3日券は22.5ポンド、7日券は35ポンドと長い期間買えばそれだけ得になる。
 親方の過去の印象では、イギリスに比較すると時刻は正確であると思う。あくまでイギリスと比較してですけど。バス停は路面に書かれているだけのところも多いが、バス停に時刻が書かれているところもずいぶん増えた。バスステーションのインフォメーションでポケット時刻表をもらうと便利だし、ネットでも時刻表を公開しておいる。2016年からはネットで走っている状況もモニタできるようになったとのことだが、利用はしたことがない。
 夏の観光シーズンなどは、混む路線は要注意。定員があって、定員以上は乗せず、バス停を通過するからである(バスの正面に、Sorry, Bus FULLと表示されていた)。バスステーションですでに満杯の場合には増便もあるらしいが、普通はなくて、次の便を待つしかない。1時間に1本の路線も多々あるので、確実に乗れるとは限らないことを想定しておいて計画を立てる必要がある。あとは、夕方に観光地からバスステーションに戻ってくる路線も満員になることがある。
 空港とバスステーションLiberation Stationの間には15番のバスが15分おき(日曜日は30分おき)には走っているほか、9番のバスと22番のバスも1時間1本走っており、バスステーションの近くのホテル、または途中のホテルならばこれが安くて便利だろう。ただし、普通のバスなので大きなスーツケースをおく広い荷物置き場などはない。荷物置き場はあるが、小さなスーツケースしか入らない。ヨーロッパ内の客が大多数なので、大きなスーツケースはあまり考えていない。
 バスステーションLiberation StationとGorey Pierを結ぶ1番、1A番も頻繁に走っているし、Goreyに行くには便利な路線。特に1番は本数が多く、23時台まで走っている。それぞれ途中のルートが違うが、海沿いを走る1番は眺めが良いのでお勧め。
 バスステーションLiberation StationとCorbiere Lighthouseを結ぶ12a番、St. Brelade's Bayを結ぶ14番は、Corbiere Lighthouseの先まで行く22番とともに、島の南西部や西部で遊ぶのに便利な路線。

 バスステーションの場所はLiberation Squareの西隣。案内は電光表示でわかりやすい。島全体の路線図と、各路線の発車時刻が一箇所で見られるほか、各乗り場ごとに以降発車するバスの案内が出て、またバスステーション全体の今後発車するバスの案内も出る。もちろんきれいで安全なので心配は要らない。中にカフェと案内所もある。ステーションの建物の中は禁煙なので、ドアの外でタバコをふかしている人は多い。
 バスステーションにはタクシーは来ないみたいなので、Liberation Square近くにあるタクシースタンドに行けばよい。

 2019年まではバス車内に次の停留所名が電光掲示板に掲示されたので、観光客にはどこで降りればよいかわかりやすかった。ほんの一部のバスでこの停留所表示をしていなかったバスもあったが、めったに会わなかった。しかし2022年に行くと、この電光表示のできる同じバスであるにもかかわらず、一切次の停留所名の表示をしなくなった。これは大変不便になりました。入り口でバスに乗る際に、どこまで行きたいかを運転手に言えば、その停留所に着いた際に運転手が大声で教えてくれるので、大概は大丈夫だが、やはり電光表示してくれる方が安心できるだろう。2023年も同様に表示していなかった。

バスステーションの内部
バスステーションの内部

バスステーションの内部
バスステーションの内部の時刻表と島の路線図

 

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