Park House Bar-Restaurant(La Colomberie通りのタイ料理店)(ジャージー旅行記)

 Park House Restaurantはタイ料理屋。イギリスには結構タイ料理屋は多いので、結構好きな人が多いのだと思います。町の中心地からは少し東にはずれたLa Colomberieにある小さな店なので、観光客向けとは言いがたい。昼にしか行ったことがないが、スーツをびしっと着たビジネスマンがランチにカレーを食べにきていたり、アジア人が家族で会食をしていたりは良く見る。またTake Awayもやっている。たぶん昼も夜もメニューは変わらないのだと思う。ヨーロッパで外食ばかりだと野菜不足になりやすいが、タイ料理ならば野菜がたくさん食べられるのでありがたい。なにより、ここの経営者のお母さんが非常にフレンドリーで居心地がいいのが一番売りの店だろう。2018年までは火曜定休だったが、2019年からは日曜月曜定休になったという。


 2007年に行った時、Howard Davis Parkのすぐ近くのLa Colomberie通り沿いの小さなタイ料理屋Park Houseに1時前にランチを食べに入った。隣り合って二つタイ料理屋があるが、隣の豪華そうな店は閉まっていて、こっちは手軽そうな小さなお店。

 タイのビール、シンハービールを飲んでメニューをじっくり眺める。いろいろなものがあって、しかも知らないものもあり迷う。前菜は、F氏はGlass Noodleや野菜・チョップドポークの入ったスープ、親方はトムヤムシーフードスープにする。どうもGlass Noodleとは透明な細い麺のことらしい。見た目は春雨だが、ちがうとのこと。両方ともスパイシーでおいしいが、両者を飲み比べると根本の味がまったく違うものでそれも面白い。トムヤムクンは欧米人にも好まれる有名なスープだが、F氏の頼んだスープは、どちらかというとアジア系の人が好む味だろう。しかし、トムヤムスープにトマトやマッシュルームが入っているのは珍しい。意外にあったけど。メインは、F氏はチキンの入ったグリーンカレーフライドライス、親方はダックの入ったジャングルカレーなるもの。後で調べたら、ココナッツミルクを入れないカレーだそうです。F氏の料理は、グリーンカレーをベースにしたチャーハンでした。カレーが上にかかっているのかと思ったら違って面白い。親方のは、具のたくさん入った水分の多いカレーで、ミディアムの辛さにしたけれども結構辛かった。ライスとビールが進んだ。ダックはまずくはないけど、ほかの肉のほうがおいしかっただろう。2時ごろになって、店の人間が自分たちのまかない料理を食べ始めたころに会計。チップを入れて40ポンド。ビールを一人3本ずつ飲んだのが高かった理由だろう。しかし、暑い時期にタイ料理は元気になってよい。おいしくって、面白くって、満足した。

Park Houseの外観
Park Houseの外観

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 前年おいしかったので2008年にも一度Park Houseに行った。11時半にインターネットカフェを出て去年もいったタイ料理屋Park Houseに行くと、12時15分開店だそうな。なので時間をつぶしてから12時15分に再度Park Houseへ。F氏はプラウントースト(えびのパン)と、チキンと野菜のチリジンジャー味の炒め物と、シーフードのグリーンカレーフライドライス。親方はトムヤムチキンスープとビーフのペナンカレー(ライス付き)。ペナンカレーというのはどこが違うのかよくわからず、普通に辛くておいしい。汗をかきました。シンハービールと食後にジャスミンティーをもらって42ポンドだったかな?ここのお母さんは去年一度しか来ていないのに我々を覚えていた。ヨーロッパではどうしても野菜不足になりがちだけど、火を通した野菜が沢山食べられるのはうれしいです。ライスだし。ただ、使っている野菜はどのカレーもほとんど変わらず。なので、滞在中何度も来たいとは思わないけど。

Park Houseの料理
Park Houseの料理。手前がグリーンカレーフライドライス。その向こうにチキンと野菜の炒め物とペナンカレー。一番奥がカレーについたスチームドライス。

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 2009年もお昼に行く。シンハービールをのみながら、親方はチキンのトムヤムスープと、イエローのベジタブルカレー。F氏はフィッシュケーキとしょうが味のポークの炒め物&ジャスミンライス。おいしく、汗をかいた。野菜も沢山取れるし。相変わらずで、去年・一昨年と二回しか行っていないのに覚えていてくれていた。

 ここは店の中のほかに店の外にも席がある。我々が食べた日は風が強く天候も悪かったが、それでも昼から外で盛り上がっているグループがいた。翌々日の日曜日の4時前にこの店の前をバスで通ったが、その時間でも多くの客が店の前でビールを飲んでくつろいでいた。

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 火曜日が休みとは知らず、店の前まで行って閉まっているので引き返してくる。あらためて土曜日に行った。店のガラスに書いてあるものを見ると、昼から夜までずっとやっているようです。

 2010年は12時開店になっている。朝から体調が不良のF氏でもタイ料理ならば食べられそうとのことだったので行く。店にはいつものお母さんはおらずに男性がひとり。話を聞くと、店主は買い物にマーケットに行っているそうな。この人にどこから来たと聞かれ、日本と答えると驚かれた。この島はフランスからも、イギリスからさえも忘れられそうなところなのに、日本から来たって、なんだと。それほど景気が良くないらしいです。

 シンハービールを飲みながら、メニューをもらって検討。シェアしたいというとできるようで、リンゴのソムタム、えびのチリジンジャー味の炒め物、シーフードのRice Noodle、フライドライスを二人で分けて食べる。4つの料理を一度に出してもらって、各人の前に大き目の取り皿を置いて食べるスタイルは日本人にはいいですね、少しずついろいろ食べられるから。リンゴのソムタムは、辛さとリンゴのさわやかな酸味とが調和して、辛いながらもついつい食べてしまう。チリジンジャー味の炒め物は日本人には好きな味でしょう。Rice Noodleは汁のないもので濃い味がついている。英国の炒麺のようにぐだぐだの麺ではなく、おいしい。途中からビールをやめてシャンパンを飲む。またシャンパンがタイ料理にあっておいしい。これはいいですね。夜にビールだけだとちょっと物足りない感じもするけれども、シャンパンにあうなら夜に行ってもいいかも。ただし、昼と夜とでメニューは変わらないようである。F氏も特にジンジャーを食べて元気になってきたようです。よかった。

 食べている途中で店主も帰ってきた。やはり我々のことを覚えていてくれた。2007年に行ったときには店の人たちは14時ごろから食事していたが、今年は13時前から。土曜日だからなのでしょうか?店で働く人も増えたようです。

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 2011年に行った際は、バスステーションからPark Houseまで15分ちょっと歩く。バスを途中で降りられればもっと近かったのですが。13時過ぎに店に着くと、すぐに女店主が笑顔で久しぶり、と迎えてくれる。一年に一回しか来ないのにねえ。シンハービールを飲みながらメニューを検討。といいながら、結局去年と同じような食べ方で、リンゴのソムタム、ダックのチリジンジャー味の炒め物、シーフードのグリーンカレーフライドライス、あとポークサティを一緒に出してもらって、二人で分けて食べる。お酒も去年と同じでシャンパン。あいかわずおいしいですが、ただしメニュー選びは少し間違えたかも。全部味がしっかりついているもので、少し最後は飽きた。去年は普通のフライドライスをもらったので、そこで味の調整をしたんですが、カレー味のフライドライスにしたので、舌が休まるものがなかったです。まあ、そういってもおいしくて大満足したのですが。

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 2012年は、Jerseyに到着したばかりで、ホテルの近くのいつも行っているNelson's Eyeでランチを食べようとしたら閉まっている。もう2時前なので、うろうろ探していたら食べ損なってしまうので、とりあえず、知っているところへ行こうと、いつものタイ料理Park House Restaurantへ。よかった、ここはちゃんとやっていて。去年・一昨年いた男性がすぐにわかって招き入れてくれる。オーナーのマダムは銀行とのことだが、一昨年も同じような話を聞かされた記憶があるねえ。Nelson's Eyeのオーナーのアンソニーのことを振り切る思いもあって、昼からまたシャンパン。この店のタイ料理にはこれが一番合うように思います。ビールも合うのだけど、ビールは一杯で十分という我々には、シャンパンのほうがいいです。ポークの春巻き、リンゴのソムタム、グリーンカレー味のシーフードフライドライス、チリとしょうが味のキングプラウンの炒め物をもらう。そのうちマダムが戻ってきて、抱き合って再会を祝す。一年に一回しか行かないんだけどねえ、ありがたいことです。そのうち男性の6か月の赤ちゃんを連れてきて、皆でかまう。全然泣かない赤ちゃんです。

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 2013年は、天気が不安定な月曜日の昼に、いつものこの店へ。店の入り口で声をかけると、またいつものように元気な女主人がやってきて、よくきてくれたと歓迎してくれる。実は、今年はいつ来るのかねえ、って噂をしていたんだよ、などと言われる。毎年1度しか行かないのにありがたいことです。また、いつもいる男性は、去年第一子が生まれたが、数日前に第二子が生まれたのだと写真を見せてくれる。まずはシャンパンでいいんだな、と、注文しなくても出てくるのがどうだかねえ。まあ、そのつもりでしたが。検討の結果、リンゴのソムタム、ポークケーキ、ビーフのチリジンジャー炒め、タイ風オムレツのシーフード、それにチキンのグリーンカレーのチャーハン。今回は女主人が作ったようで、例年とは少し違う味で、また盛りがいい。今年は、はじめに2品の前菜を出して、食べ終わってから、残りの3品を出してくれるなど、言わなくてもこっちの希望通りなのもありがたい。ソムタムは大量の生の生姜が入っていて辛い!とうがらしもあるけど、それより大きい生姜がいくつも入っている。なので途中から生姜をよけながら食べる。ポークケーキは、フィッシュケーキのようなものをポークで作ったもの。あまりポークぽくなくて食べやすい。チリジンジャー炒めは毎年食べているような気がする。オムレツは初めて。オムレツと言っても、タイ風の炒め物の表面を薄い卵焼きでくるんだもの。やさしい味でおいしい。グリーンカレーのチャーハンは、カレー味のチャーハン。おいしかった。同じシャンパンが2本はなく、シャンパンのあとはワインにしたが、どちらもおいしかった。また来年と言って店を出て、ホテルに歩いて帰る。

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 2014年も再訪。1時すぎだがここで待ち合わせているF氏はまだ着かないようなので、店の少し手前でしばらく待っていたが、なかなか来ない。バスがなかなか来なかったのかな?店主が店の外に出てきて、外の席の掃除などをしていたので、そちらに向かって歩くと、相当手前から店主は親方に気がつき、手を振ってくれる。挨拶をして、待ち合わせていることを話して、店の外の席でビールを飲みながらF氏の到着を待つことに。そうしているとすぐにF氏は到着。ホテルから持ってきた日本みやげを渡すと店主は喜んでくれる。International Air Displayに行くのか聞かれるが行かないと答える。

 F氏もビールをいっぱい飲んで、メニューを吟味。結局、りんごのソムタム、フィッシュケーキ、えびの春巻きを先にもらって、その後鴨のグリーンカレーと、イカと野菜のチリジンジャー炒め。なにか毎年結局似たようなものを食べている気もするなあ。注文した後でふと見ると黒板にムール貝のタイ風というのがある。ムール貝をタイ風にってどんなんだろうと気になって、先に気がついていればと思う。だけどライス付とも書いてあるんだよね。ムールでごはんねえ・・・、うむむ、想像がつかない。いつもどおりに美味しい。グリーンカレーも鴨と意外と相性がよい。シャンパンも飲んで大満足。終わりのころには店のスタッフが全員出てきてお昼ご飯を食べている。これがまた美味しそうなんだよね。客に出す料理じゃないから見栄えは悪いけど。

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 2015年も再訪。町の中心部で買い物中に雨が降り出した。雨の中を歩き出して後悔したが、歩き出したからにはと、そのまま歩いて、Park Houseについたのが12:25ごろ。雨だからか客は誰もいない。いつもの店主が笑顔で迎い入れてくれる。シャンパンをもらって、メニューを吟味。ここ数年、注文してから黒板に書いてあるメニューを見て、ああ、これを食べてみたかったと思うことを繰り返していたのを思い出し、黒板のメニュー、ムール貝のタイ風(ライス添え)を注文することに決め、そのほかにエビの揚げ春巻き、キャベツとエビのソムタム、それにアヒルの生姜味の炒め物を注文。ソムタムは普通の辛さにといったが、結構辛い。おいしいが。揚げ春巻きの甘酢のたれとバランスが良かった。ムールのタイ風は実にうまい!来年来てもこれを食べるぞ!と思った。大きなムールもたくさん入っているが、野菜もたくさんあって、タイ風のスープに入っているが、これをご飯にかけて食べると、実にすばらしく合う。ご飯なしではこのうまさにはならないと思う。もちろん炒め物も美味しい。実に満足しました。F氏がデザートもほしいと頼んだのが、バナナに衣をつけて揚げたものにアイスをつけたもの。懐かしい味だが、カロリーは多いねえ。13時過ぎには雨も止んで、そのころには店にも次々と客がやってきていた。あの雨ではお昼を食べに行くのもためらったのでしょう。

ムール貝のタイカレー風
ムール貝のタイカレー風。これにご飯がつく。

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 2016年も当然再訪。店の前から店の中をのぞいていると、店主が飛び出してきて挨拶をしてくれる。ここは本当にこの店主の人柄がにじみ出ている居心地のいい場所です。ここにも用意してきたチョコレートを渡すと喜んでくれる。
 前菜にポークの春巻きとソムタム、それからダックのチリジンジャー味の炒め物、キングプラウンのチリ&タマリンド味の炒め物、ムールのタイ風スタイルを注文(ライスも注文の中に含まれている)。お酒はいつもと同様にシャンパンで。ポークの春巻きは揚げ春巻きで、なかに春雨のようなものも入っていて普通においしい。ソムタムは青パパイヤがないというのでリンゴでと言ったが、リンゴもなかったらしい。ミディアムの辛さにしたけれどもそれでも結構辛くておいしい。チリジンジャー味の炒め物は以前F氏が体調不良の際にこれを食べて元気になって以来の定番。チリ&タマリンド味の炒め物は黒板のメニューで、甘みと酸味と辛みの混ざった濃厚な味で、ライスや酒なしで食べるのは難しそう。はじめての味で面白かったしおいしかった。ムールも黒板のメニューで、生姜や香草がたっぷりで美味しいけれども、チリジンジャーの生姜と重なったのは選択の失敗。また来年と言って、ホテルに歩いて戻る。
 ホテルに戻ってから確認して分かったのですが、この店に来たのは10年連続10回目でした。1年1度しか来ない客をいつも歓待してくれて本当にうれしい。

ムールのタイ風スタイル
ムールのタイ風スタイル。ムール貝だとこの島ではジャージミルク味が最も一般的であるが、香草たっぷりのこの食べ方も大変おいしい。比べてみると去年と違うようだが、香草とかの入れ方が適当なためであまり盛り付けにこだわっていないということだろう。
キングプラウンのチリ&タマリンド味の炒め物
キングプラウンのチリ&タマリンド味の炒め物。今年仕事で行ったフロリダのホテルでもタマリンドを味付けに使っていたので、タマリンド味というのは結構よくあるのかもしれない。しかしこの店で見たのは初めて。

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 2017年は店に着いたのは13時過ぎ。遠くから見たら、女店主が店の前で、前の客か誰かを見送っていると思ったら、こちらに気が付いていたようで、店の近くに来たら店から出てきて、ハグしてあいさつ。持参のお土産のお菓子を渡すと喜んでくれる。相変わらず元気ですね。席についてシャンパンをもらってメニューの吟味。結局前菜は、Prawn Cookieという名のえびせんと、アップルのソムタム、メインはダックのカレーとキングプラウンのチリジンジャー味炒め物。それにライスがついていますが、麺のパッタイもあったほうがいいのでは、という提案をされたので、じゃあ、それの小さいものもお願いすることにする。えびせんはスウィートチリソースで食べるのが素晴らしくおいしい。以前にタイ人らしいほかの客がばくばく食べていましたがわかります。エビの香りがしてさっぱりした味です。それに対してソムタムは辛い!おいしいけど、ちょっと辛すぎると思う。カレーはおいしかったが、チリジンジャー味の炒め物は以前食べたのより味が濃すぎて好きではない。しかしパッタイが美味しくてよかった。

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 2018年は店の前に着いたのは12時15分前と開店よりだいぶ早い。また雨が降り始めたので店の前の屋根のところで雨宿りしながら待っていてもいいやと思ったら、店のドアはClosedの表示だが開いていて、奥に店のマダムの顔が見える。すると向こうもすぐにこちらに気が付いて、開店前だけど店に入れてくれる。ここではいつもシャンパンを飲んでいるので、シャンパンでいいかとすぐに出してくれ、また去年食べたえびせんも出してくれる。持ってきたお土産も喜んでくれて、さっそく食べておいしいと言ってくれた。そのうち店が開店してからいつもの男性スタッフが登場し、えらく驚いた顔をしていた。というのは皆で噂をしてくれていたのだそうな。この店はいつも長期休暇は冬にタイに行くのだが、今年は次の日曜日から休暇を取って2週間パリに行くのだそうな。パリには親戚がいるのだそうな。その際にいつも9月に来る我々が来ても店が閉まっていると残念がるのじゃないかと考えてくれたとのこと。そういうふうに思ってくれただけでもうれしいし、たまたまちょうど会える時期に行けたのもよかった。
 ポークの春巻きを前菜に、あとムールのタイ風、チェンマイ風のリブヌードルスープ、キングプラウン(エビ)のチリジンジャー炒めをもらう。が、我々のしばらくあとに一組来ただけなのに、料理が全然でないのはなぜでしょう?すごく時間がかかって、前菜が出たのは13時ごろ。店に入って1時間15分くらいかかっていました。まあ早くに入れてもらったから文句は言えないけど、メインもしばらく待ったし、後から入ってきた人の料理も30分以上かかっていた。これでは商売にならないと思うのだが、よくわからない。でも料理はどれも相変わらず美味しかった。リブヌードルスープは初めてだが、リブの味がおいしい。ムールは今年はやや小ぶりか?でも念願のムールを食べられたF氏は喜んでいた。チリジンジャー炒めも毎年食べているが、去年までよく食べていたDuckよりもエビのほうが合うように思った。帰る際にマダムが出てこなかったのでどこかに出かけたのだろうか?男性スタッフにまた来年と言って店を出てホテルへ戻る。

えびせん
えびせん。さらに入ったディップをつけて食べる。これだけでお酒が進む
ポークの春巻きとチェンマイ風のリブヌードルスープ
ポークの春巻き(左)とチェンマイ風のリブヌードルスープ(右)。春巻きは揚げ春巻きで、あつあつ。甘めのチリソースをつけて食べる。チェンマイ風のリブヌードルスープは定番メニューではなく黒板に書かれていたもの。今回初めて見てどんなものかと頼んでみたが美味しかった。

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 2019年はジャージーに到着してホテルに着いてすぐにHavre des Pasのプールの前でなんと、この店のおかあさんに偶然会う。狭い島です。そこで火曜日においでね、と言われて、店の定休日が日曜月曜に代わったことを知る。ということで、火曜日の昼に来訪。

 店の前に到着したのは開店の12時の5分前。ドアが開いているからもう開店しているかと思ったら、まだ床の清掃をしていたので、店の外の席に座って開店を待つと、いつもの男性がどうぞと入れてくれる。先週に奥さんといつ来るのかと話題にしていたとか言ってくれる。シャンパンでいいかと聞いてくれて、それを飲みながらメニューを決める。気温が上がってきて歩いてきた後のシャンパンはおいしい。Golden Bagという前菜と、春雨とエビのサラダ、ムール貝のタイ風(ライス付き)、それにダックのチリジンジャー炒めをもらう。
 そうこうして待っていると、さっきから声は聞こえていたが姿を見せていなかったママが登場。男性スタッフは我々が来ていることを告げておらず、驚いていた。2日休んだ後の店なので、納品されたものや下ごしらえなどで忙しかったようで、それどころではなかったらしい。持参したおみやげのお菓子を渡し、一昨日あった話などをして、キッチンに戻っていった。春雨とエビのサラダは、エビが4匹と少なめだが、酸味も辛みも甘みもある複雑な味でおいしかった。ソムタムよりも好きかも。Golden Bagというのは肉団子をワンタンだかなにかの皮に包んで巾着の形にし、しっかり揚げたもの。これをチリソースで。肉団子の部分と皮の部分の食感が違って楽しい。ムール貝は毎年のように食べていて大好き。チリジンジャーの炒め物も身体の調子がよくなる気がする。ほかの客がほとんど来ないので聞いてみると、以前よく来てくれた人たちの勤める証券会社などがWaterfrontに移転してしまって遠くなったので、昼休みの1時間の間に来ることが難しくなり、めったに来てくれなくなったそうな。それは経営が厳しいねえ。また来年と言って店を出てホテルへ歩いて戻る。

春雨とエビのサラダと、Golden Bag
春雨とエビのサラダ(左)とGolden Bag(右)。この店ではソムタムを頼むことも多かったが、違うものも食べてみようとこのサラダを頼んでみたが大当たりだった。
ココナッツのアイス
サービスでデザートにもらったココナッツのアイス。ココナッツの半身に入っているので結構でかいが、おいしくって全部食べてしまった。

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 2022年も町の中心部で買い物をしてからお昼を食べに歩いて向かう。12時すぎの開店直後で店の前のテーブルに女性客が1人いるだけ。店に入ると店主がいて、すぐにF氏に抱き着いてきてくれる。3年ぶりだがあいかわらず。一応店がまだやっていることはネットで調べてわかってはいたが、変わっていないのを見てやはり一安心。我々のいつも泊まるFort d'Auvergneホテルがなくなったので来れるだろうかと思っていたんだと、何回も繰り返し言ってくれる。過去も年に一度しか来ないのに、そこまで思ってくれて本当にありがたい。日本からのお土産のチョコレートを渡す。何を食べようかメニューを眺めようとするのだが、店主がずっと話しかけてくるので、メニューを考えられない。我々も会えてうれしかったけど、向こうもそう思ってくれていることがわかって、これもうれしい。
 シャンパンを飲みながら検討して、リンゴのソムタム、ムール貝のタイ風、キングプラウンのフレッシュジンジャーの炒め物、鴨の炒麺、ジャスミンライスをオーダーすることに決める。まずソムタムとムールが来るが、ムールは前食べたのよりもスパイスが非常にきいている。ムール貝も多分冷凍だし、今回は期待したほどはおいしくなかった。辛くて酸っぱいソムタムと一緒だったので、そんなに刺激的な食べ物が得意ではない我々二人には逃げ道がシャンパンしかない状況。ソムタムはおいしいのですけどね。次にいただいた炒め物はショウガが大量に入っていて、これも刺激的。炒麺を頼んだのでライスを頼まない選択肢もあったのだが、頼んでよかった。ジャスミンライスと食べてちょうどよい。炒麺は、英国だとぐたぐたになった麺に会うことが多いが、ここのはそうではなくおいしい。鴨もおいしかった。
 そうこう食べていると、中国人らしい若い二人組がやってきて麺を食べているほか、店の前のテーブルには煙草をすいたい人などが最後は6,7人やってきていて、ビールを飲んだり、食事をしたりしていた。コロナの前には近くにあった銀行がウォーターフロントに移転してしまって、そこの客が来なくなったのが厳しいと言っていたので、コロナも含めて厳しいなと思ったのですが、たくさん客が来ていて、これなら問題ないでしょう。19日の女王の葬儀の日はランチはやるというので、その日の夕飯にまた来てもいいなと思って夜はと聞くと、休みだといわれて残念である。やはりこの店に来るのは年に1回のみになる。
 翌日17日の昼にJersey Zooに行った帰りに23番のバスに乗りましたが、この23番と13番のバスはバスステーションに向かう時だけ、この店の前を通ります。バスの車窓から見ると、3時過ぎですが店の外はほぼ満席で多くの人が飲んだり食べたりしており、また中にも食べている人がいました。うまくいっているようです。
 またこの日の夜にLa Capanninaで夕飯を食べた帰りに乗ったタクシーも店の前を通った。今度は9時過ぎのタクシーの窓から見たわけだが、Park Houseは店の中も外も大混雑!驚くほど人でいっぱいでした。うまくいっているようでよかった。

リンゴのソムタム
リンゴのソムタム。本来の青パパイヤはこの店は見たことがない。

鴨の炒麺
鴨の炒麺

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 2023年は12時40分ごろに店に入ろうとしているのをいつもの男性が見つけて、歓迎してくれる。すでに店には5人組が入っているほか、店の外に3人いて、あと夕方用だという10人の席が用意されていた。ママには知らせに行かないようなので、きっとママに知らせると出てきて料理が滞るので、知らせないのでしょう。
 シャンパンでいいか、というのでお願いする。前とは違うものになったが問題ない。シャンパンを飲みながらなにをたべるかを相談。結局、タイ風のフィッシュケーキ、リンゴのソムタム、キングプラウンのチリとタマリンド味の炒め物、肉のグリーンカレー風味の炒飯にする。
 まずフィッシュケーキとソムタムが来る。どちらも相変わらずおいしいが辛く、シャンパンが進んでしまって2本目を頼む。炒め物にはライスが付いていたようだが、それはいらないと返して、炒飯と一緒に食べるが、炒飯にはしっかり味が付いているので、濃いめの味付けの炒め物とはたしかにライスのほうが合ったかも。まあ、お酒があるから問題ないです。炒め物のキングプラウンはてんぷらのように揚げたものを炒めており、しっぽまでおいしく食べられた。またチリ&タマリンドの味が珍しくて楽しい。グリーンカレー炒飯もおいしかったが、二人で食べるのには多いので、具だけさらってお米は少し残す。そのころにはママもテーブルにやってきて、ハグをしてくれる。持って行ったお土産のお菓子をママに渡す。最後にくちなおしにココナッツのアイスクリームをF氏が頼むが、量は多いので残りを親方もご相伴にあずかる。また来年と言って店を出る。

フィッシュケーキとソムタム
フィッシュケーキとソムタム
キングプラウンのチリとタマリンド味の炒め物
キングプラウンのチリとタマリンド味の炒め物
肉のグリーンカレー風味の炒飯
肉のグリーンカレー風味の炒飯

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