Nelson's Eyeレストラン(2012)(ジャージー旅行記)

 シーフードレストランのNelson's Eyeは親方たちの泊まったFort d'Auvergne Hotelのすぐ近く、同じHavre-des-Pas通りの並びにあり、毎年行っていた。近いから気軽に行けるし、酔ってもすぐ帰ってこられる。疲れて遠くに行きたくないときも便利だし、我々はよい客とみなされて、混んだ日でも優先的に席を用意してくれたし。

 しかし、2012年の春にJerseyに行く予定を計画中に、店のWebを見ようとしたら閉鎖されていた。また、口コミサイトを見ると、経営者が変わっていると書かれていた。どうしたんだろうと日本で心配していた。

 Jerseyに行ってみると、店名は同じで、外観もほぼ変わっていないが、実際に経営者が変わり、実質的に違う店になっていた。まず内装が大きく変わった。前にあった、ネルソン提督の肖像画、船の大型模型、操舵輪やロープ、潜水服など船関連のものが取り外され、壁にはPopで安っぽい絵が飾られるようになった。店の客層も変わって、前は老夫婦が正装とまではいかなくてもきれいな格好をして、食事をするような店だったが、普段着の客ばかりで、子供連れも入りやすい、普段使いの店になってしまった。テーブルにあるPaper PlateはNelson’s Eyeの名前の由来を書いたもので、これは前の店から引き継がれている同じもの。このあたりのバランスの悪さは気になる。普通は経営者が変わったら店の名前も変わるのに。

 メニューは基本は典型的なイタリア料理。だけど、それと別に前のNelson’s Eyeで出したのと同じ名前のシーフード料理もできるのだという。しかし、ここまで周りでシーフードを食べていない店では、まともなシーフードが仕入れられているかどうか疑問。

 マネージャーのピノと名乗る人に少し話を聞かせてもらうと、結構率直に話をしてくれた。前のマネージャー兼オーナーのアンソニーは、まだ同じ建物の二階に住んでいるのだという。ピノ氏と3人の女性とでアンソニーから権利を借り受けているのだそうな。彼らはもともと、Nelson’s Eyeの隣にあるDriftersというバー&ビストロが入っているMAISON CHAUSSSEYというゲストハウスの人間なのだとのことで、どうやら店名のNelson’s Eyeというブランドを生かしたままで、安く大衆向けにすることで、うまくできるだろうと考えたらしい。隣にいれば、Nelson’s Eyeブランドの威力を理解していたことでしょう。今回食べた限りには味は一定レベルを満たしているので、ホテルから遠くに行きたくなくて、軽く食べたい時などには利用価値はありそうだ。

 定休日とかわからず。月曜日、火曜日の夜はやっていたのを確認している。月曜日のランチはやっていなかった。昼は全くやっていないのかも。 Webの情報は、2012年の秋の段階でないようだ。

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2012.9.11

 前日の昼に店まで行くと、入り口に張っている酒類のライセンスの名前がアンソニーではない違う人になっているし、料理のいくつかは前と変わらないが、パスタなども増えていて、イタリア料理を標榜している。でも、店名は昔のまま。よくわかりません。普通は新しい店にしたら店名も替えるだろうに。道路側の入り口が閉まっているので、海岸側だけで営業しているのかと回ってみても、閉まっている。ランチをやらないのか、それとも月曜日が定休日なのか、どこにもなにも書いていないのでわからない(夕方に店の前を通ると開いていたので、月曜日定休ではない)。そうこうしてうろうろしていると、リバプールから来たという女性が、やはりどうしたんだろうと話しかけてくる。そうですよね、毎年来ているなじみの客からすると、どうなっているのか心配です。

 7時半ごろに、新しいNelson’s Eyeへ。混んでいて、テーブルが2、3しか空いてなく、それも後から来た客ですぐに埋まってしまった。イタリアのスパークリングワインを1本もらって、メニューを吟味する。結局、二人前の前菜盛り合わせと、野菜のピザ、あとサルティンボッカにする。前菜はハムやサラミの盛り合わせに、モッツアレラチーズ、ブルーチーズ、イチジク、オリーブなど。イチジクとオリーブはもう一つだが、それ以外はおいしかった。ピザもきちんとできていておいしかったし、F氏の食べたサルティンボッカも一定レベルには達していたとのこと。ワインをもう一本飲んで合計70ポンドと安い。

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2013年に行った際には閉店していた。

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