La Mare Wine Estate (La Mare Vineyards)(ジャージー旅行記)

 ここはワインの醸造だけではなく、さまざまな農産物を使った製品を作っている農園。Jerseyの代表的なおみやげであるJersey Black Butterもここの製品。St. HelierのKings St.にここの売店があってこれまでもお土産を買っていたので名前は知っていた。場所は島の北部やや西よりになる。2022年ではバスの7番で行く。入場無料で、休みはなし。10時から17時の営業だそうな。ワインの醸造はそんなに古くなく、まだ40年ほどらしい。いろいろな種類のブドウを植えていてブレンドしている。

見学ツアー風景
見学ツアー風景。左側の部屋でチョコレートを手作りしている。

ブドウ畑
ブドウ畑。日が当たるように葉をむしりとっているところ。こういう手間をいつもかけないといけないんだそうな。
レストランの建物
ブドウ畑の中から見たレストランの建物。建物の中だけでなく、柵の向こう側にテーブルがいくつもある。レストランの奥にショップがある。


 Island Explorer(2010年からMy Explorer)のYellowに乗って、11時前に到着。入り口で説明を受けて、ツアーのチケット一人8ポンドを購入。特に時間の指定はないとのこと。ここでなくても売店でも買えるし、ツアーに参加せずに自分で庭園を見て回ることも可だが、我々は説明をしてもらおうと参加。レストランの奥にあるトイレに行ってから、売店で商品をながめているうちに、次のツアーの時刻の11時半になった。売店はツアーを待つ客でいっぱいになっている。そこに案内の男性がやってきて、まず、木戸の向こう側の敷地へ。ここは醸造している建物などが立っている所。そこで簡単な説明を受けた後、今度は入り口のところまで戻ってそこからブドウ畑のところに少し入って、また説明を受ける。その後、売店とレストランの間にある部屋に入って、数分のビデオでの紹介を見ながら、白2種赤1種のワインを試飲。なかなかプレゼンがうまいですね。こうやって作るんだってのを見せながら飲ませるんですから。試飲が終わってから、実際にアップルブランデーを醸造しているのと同じ蒸留器を見、樽の保管する方法を見、それからワイン用のステンレスのタンクや、シャンパンの澱を除く装置、チョコレート製造の部屋などを見せてもらいながら、ジャージークリームやファッジ、チョコレートなどを試食して、売店に戻ってツアーは終了。45分ほど。面白かったです。

 レストランに行ってお昼にする。どこでもいいとのことで、外だけどビーチパラソルのようなので日陰になっている席にする。そのうちに混んできて自由には選べなくなったけど。ここで作っているロゼシャンパンを1本もらい、親方はローストビーフサラダ+チップス。F氏はメインのいろいろなハムとチーズの盛り合わせ。おいしかったというだけではなく、のんびりゆったりといただいたご飯で、大満足です。食後にスパークリングウォーターとコーヒーも飲んでサービス料を含まずに60ポンド弱。じつに満足しました。食事中にしじゅうミツバチが飛んでくるのはご愛嬌。それが気になる人には薦めません。もちろん普通にしていれば刺されたりしません。食べようとしている皿の周りでうろうろするのでうっとうしいだけ。でも食べている席の隣がブドウ畑なんだから当たり前ですね。Jersey Potteryの資本になったらしいが、食事の質の高さはそうかもと思わせた。天気がよければお昼ご飯を食べるだけでもくる価値ありだと思う。

 食後の運動もかねて、ブドウ畑や奥の方のりんごの木などのところなどをのんびり散歩。途中でベンチなども用意されている。またポニーもいて子供は乗れるらしい。最後にお土産に、ジャージ・ガンジーの食品や酒用食器などを購入。ワイン類はネットで買えるらしいので重いのもあって購入せず。しかし、帰国してから確認すると、ネットでの購入はJersey島内とUK国内しか書いてないねえ。日本から買えるのかどうかは不明。買い物をして時計を見たら3時で、数の少ないバスの発車時刻の少し前なので、あわてて出てバス停へ戻る。


 2010年も行った。今回はツアーには参加せず。まずショップに行って、F氏がソムリエナイフなどを購入。それからレストランに行って座ってメニューを貰う。しかし、去年食べたものも去年飲んだものもない。そこで尋ねると、Hot Plateは12時からだそうな。軽食メニューの時間だったそうです。なので、ブドウ畑等を時間まで散策。

 12時戻ってメニューを貰って検討。親方はIslands Plateとかいう名前だったかな?シーフードの盛り合わせを、F氏はソーセージをバゲットで挟んだサンドイッチを注文。ワインは、去年飲んだロゼのスパークリングワインを頼もうとしたが、メニューにない。スパークリングワインはないのか?と聞くと、スパークリングのシードルを指す。ワインとシードルは違うでしょう。去年飲んだんだがと若いギャルソンに聞くと、ではお待ちください、聞いてきますと一度下がって、すぐ戻ってきて、確かに去年はロゼのスパークリングワインをだしたが今年はないそうな。残念です。なので、そのスパークリングシードルを頼むが、甘く、もうひとつ。まあ、屋外で日差しを浴びながらですので、これでもよいのですが。

 料理が来たら、親方の注文したシーフードの盛り合わせがあまりに洗練されており、F氏の好みとのことで、F氏の料理と交換。まあ、分け合って食べたのですが、主として食べる人間が変わっただけです。エビ、カニ、サーモン、ます、サバなどにそれぞれ火を通した料理が6種かなで1皿になったもので、味つけが濃いのでパンに載せて食べるのがおいしいが、野菜がほとんどないのだけはやや問題。ソーセージのバゲットも普通においしい。少量のチップスだけ残したが、二人でぺろりと食べてしまう。その後ドライの白ワインをもらってのんびり飲んだ後、デザートにチーズのプレートを貰う。これは5種類だかのチーズとクラッカー、セロリ、ブドウ、チャツネが載ったもの。このチャツネはイギリス式で、塩分のあるチーズと合うと思う。チップを入れて70ポンド。


 2011年も行った。My ExplorerのRedで14:10に到着。すぐにブドウ畑の隣のテーブルを確保。ここの白・赤2本のワインを順に飲んで、親方は細切ポークのサンドイッチにスープをつけて。Shreddedですからキャベツの千切りのような切り方で、甘辛いたれに絡まったものがパンにはさんであります。F氏はハムやチーズ、サラダなどの盛り合わせたプレートPloughman's Plateにスープをつけて。ploughmanというのは米語ではplowmanで、すきで耕す人(a man who plows)の意味で、Ploughman's Lunchとはパン、チーズとサラダのサンドウィッチで成る軽い食事をさす。外ですし、農場ですから、蜂が飛び回っているので、普段はそれほど気にしないF氏も、さすがに今日は少し気にしながらの食事。しかし、天気もよいし、同じものを食べても外のほうがおいしい。というか、ここで食べるんだから外で食べなきゃ嘘。のんびり食べて飲んで、一応ショップも覗いて、16:15発の最終のMy ExplorerのRedに乗って戻る。


 2013年も行った。28番のバスでに到着したのは13時半過ぎ。すぐに入り、レストランに行って、外の席を確保する。いろいろ考えた末、F氏は前菜にシュリンプカクテル、メインにシーフードの盛り合わせを、親方は前菜をスープで、メインをハムとチーズの盛り合わせをもらう。La Mere Vineyardの商品にはスパークリングワインがあるのに、このレストランにはおいていないのはけしからんと毎回思う。飲んでみたいんだが。仕方がないので、白ワインをもらう。シュリンプカクテルは、アボガドとレモンのソースだったかな?おいしかったそうな。シーフードの盛り合わせと、ハムとチーズの盛り合わせはいずれも例年通りおいしい。少しずついろいろ楽しめるのがうれしい。デザートにアイスクリームをもらい、最後にコーヒーで閉める。帰りのバスが16時半までないので、ショップをのんびり眺める。F氏ははじめて作ったというラムやウォッカなどの小瓶を購入。しばらく待って、28番のバスに乗ってバスステーションに帰る。


 2015年は12:40ごろバスで到着。La Mare Wineyardに入ろうとすると、入り口で呼び止められる。ここは入場無料だけど、試飲の入ったツアーは有料で、入り口で予約が必要。だが、我々はお昼を食べたいだけだから、そういうと、前に来たことがあるの?というので、そうですと言って入場。天気は晴れたり曇ったりで、曇るとやや寒く、外で食べるか中で食べるか迷うが、一番楽しいのはブドウ畑の横で食べるのだからと外で食べることにする。ここ製造のスパークリングワインをもらう。ロゼのスパークイングワインはいつものようにメニューにはあるけど、ないといわれる。
 メニューを見て考えた結果、前菜には、ブリオッシュにマッシュルームを載せたものをもらって二人で分け、メインはベジタリアンのプレートと、シーフードのプレートをもらう。この前菜が素晴らしくおいしい。マッシュルームのほか、ポーチドエッグが載っていて、混ぜて食べると大変おいしかった。実に繊細な料理だった。シーフードのプレートは、シュリンプカクテル、サーモン、クラブケーキなどと野菜が載ったもの。これも美味しかったが、ベジタリアンのプレートはもっと特徴的でおいしかった。アンティチョークのオイル漬け、パプリカの酢漬け、3種のオリーブ、などなど様々な味付けでバリエーションに富み、大変面白かったし、美味しかった。この店はシェフが変わったのではないかな?と思う。前よりも一層美味しくなったし、料理の方向性も盛り付けもあか抜けている。メインの時には白ワインをもらって飲んだが、これも安いわりに美味しかった。F氏はバナナのクレープをデザートにもらい、親方はエスプレッソをもらう。大満足。食べているときに、周囲を大きな雄鶏が徘徊していたが、F氏がパンをちぎってあげたら、すごい勢いで食べていた。さすがにテーブルの上には来ないが、下手をするとまだ手に持っているものもつっつきかねない。だいたい、足の蹴爪はとんでもなくとがっていて、これに蹴られたら大ケガをしそう。まあ、適当に食べたら、ほかに行って、最後はおおきな啼き声をあげていました。
 それからお土産物を見に行く。スーパーLocalで見つけたマスタードのJerseyシードル漬けのほか、マスタードのワイン漬けも見つけた。味見もできたので、味を確認して、これらを購入。15:30発の28番のバスで戻る。

シーフードのプレート
シーフードのプレート

ベジタリアンのプレート
ベジタリアンのプレート

このページの先頭へ

La Mare Wine Estateオフィシャルホームページ

ジャージー旅行記トップページ