ジャージー旅行記(2018.8.21〜8.26)

Jersey旅行の準備

 今年もジャージーJerseyへ行きたいと思って計画を始めたのが3月。夏のフライトの予定が公開されないと計画が立てにくいからねえ。今年は9月に仕事がいろいろあるので、La Capanninaの夏休みを想定して、ほかの都市に行ってから8月20日過ぎにJerseyに着くように計画する。
 Jerseyへのフライトを調べると、去年と似た状況。あいかわらずロンドンヒースローからJerseyへの便はない。ロンドンで一番便利なのは例年通りGatwickで、まずフィレンツェに行ってからJerseyに行くこととした。フィレンツェ空港からGatwickへはスペインのLCCであるVuelingが飛んでいる。過去の経験からLCCは少し不安だが、よく調べるとBAとコードシェアをしている。それなら少しはましかな、とこれに決める。ロンドンのほかの空港に飛んでGatwickに向かうのは時間がかかるし、効率的じゃないからねえ。イギリスのほかの空港経由も調べたけどよい接続の便は見つからなかったし。2年前にGatwickの接続は最低2時間半と言われたので、今年は2時間45分の接続時間だから大丈夫だろうと信じます。
Vueling航空のチケットもBAとコードシェアだから大丈夫だろうと旅行会社に依頼したらチケットを購入できた。しかし、オンラインチェックインをしようかと思ったら、購入者のメールアドレスを入れないとオンラインチェックインできない仕組みになっていて、事前にオンラインチェックインできなかった。まあ、後述のように結果論としてはインラインチェックインをしなかったので、フィレンツェの空港でそのあとのBA便まで続けてチェックインできて、荷物も直接Jerseyで受け取れたのだが。

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8/21 Jersey到着

 フィレンツェ空港からジャージーに向かう。そのためにはまずはGatwick空港へ。Vueling航空のチェックインカウンターに行ったら、出発2時間前に来い、と言われるので、椅子に座って待っていると、2時間半くらい前に急に列ができて並び始める。あわててその後ろに並ぶが、結局カウンターでチェックイン手続きが始まるのは2時間前。しばらく待って我々の順番だが、担当係員が心もとない。前の客にパスポートを返し忘れたり、我々に英国のビザは?とかいうし。BAとコードシェアなのでもしかしたら、と思って聞いてみると、次のBAのガトウィック発ジャージー行の便のチケットも発券してくれるし、なんと預け入れるスーツケースはGatwickで一度引き取るのではなく、Jerseyで受け取ればよいと。他のスタッフに電話で確認していた。ちょっと不安だったので、Gatwickで荷物が出るか確かめることにする。
 手荷物検査は問題なく通過し、ゲートの近くでお昼を食べようということに。具がたっぷりのサラダとサンドイッチ、それに水を買って食べるが、よく見るとゲートが開く時刻まで20分程度しかなくあわただしい。慌てて食べてゲートに向かうと、そうでした、出国審査。これが結構並んで時間がかかっていました。なので飛行機に乗れたのは遅い方でしたが、なんとか手荷物を入れる場所は確保できてよかった。ほぼ時刻通りに飛んで、予定より少し早くにGatwickに到着。機内では、サービス等が終わっても何も言わないので、UKのLanding Cardを持っていない?ってCAに聞くと、どこにあったかなあ、と。まあ、すぐ見つけてくれましたが。機内で書く方が時間が無駄にならないからねえ。CAはその後Landing Cardの束をもって機内アナウンスもしてました。だれももらっていなかったので、残り全員EUに住んでいるのかと思ったら、同じ便の客が何人も空港でカードに書いてました。
 長い道のりを入国審査場まで来ると、予想外に空いていて、列に5分ほど並んですぐに入国審査。厳しい質問も何も言われず、イタリアのことなど雑談をした程度。全く問題なく時間も余裕をもってイギリスに入国できたのは初めてかも。預け入れ荷物の引き取り所に行くと、我々のスーツケースはないので、どうやら本当にJerseyに直接いくらしい。
 外に出て、今度は国内線のBAのチェックインカウンターを探す。でもチケットはもう発券されているので、すぐにDepartureのほうへ。フィレンツェの空港で買った水は半分程度しか飲めず捨てることに。手荷物検査の前にチケットのチェックゲートがあるが、我々二人のチケットはなぜかそれを通れない!なぜ?係員が来てくれてやるがバーコードを読んでもダメ。こっちへ来いと脇に連れていかれ、そこの機械で読み取ってチェックするとF氏の名前が出てきて、F氏の顔写真を撮って、いいよと、通してくれる。ところが、親方は同じことをしても名前も出ず。もうひとり係員が来て、やろうとするがうまくいかず、今度はチェックエリアの反対端にある機械でチェックすると名前は出て、新しいバーコードをチケットの裏に貼る。ところが今度はその機械はカメラが壊れていて顔の撮影できないと。そこでまた元の機械のところに戻って顔を撮影。特別にF氏も一緒に二人での撮影。なんだろうねえ。Vueling航空の発券だからでしょうか?それから手荷物検査。係員がいろいろ注意事項を大声で叫んでいる。そのうちに親方がバッグからパソコンを出してカバーを外してカバーの上にパソコンを載せていたら、この日本人のやり方が見本だ!とか係員が叫んでいる状態。ボディーチェックも問題なかったが、なぜかパソコンやウェストポーチなどを入れたトレイがひっかかって少し待たされる。水分のあるものを別のバッグに入れていない人とか、いろいろな人がいてそれの検査を係官が次々とやっていて、それがクリアされて親方の荷物の番が来たら、担当の人が一度中身をスキャンして、問題ない、とOKになる。どうも大まかなチェックをしてなにか引っかかると細かなチェックの担当に任せるシステムになったようである。F氏もおみやげに買った長い傘が毎回手荷物検査で引っかかる。いや、セキュリティーは問題ないのだが、搬送する機械のどこかに引っかかって詰まったり、横にはじかれたり。
 ゲートへの通路や待合スペースなどは去年までとは配置が変わっていた。レストランなどがたくさん入っている二階にたくさん椅子があるというので二階の席に座って、17:05に出発ゲートが表示されるまで約1時間待つことに。この空港の接続でこんなに余裕があるのははじめて。そのあいだに、水とエナジーバーのようなものを買おうとすると、その店はすべてセルフで会計をする店でした。ところがここでうまくいかない。去年から持っているお金の多くはJersey発行のお金なので英国本土では使えない。残りのBank of England発行のお札が多くないのだが、それで買おうとするとなぜかエラーが出る。何度も何度もやってもことごとくエラー。よくよく探したら違う札が見つかったのでそれで払ったら問題なく払えてよかった。それらを少し食べて飲んで元気をつけてからゲート表示がされる時間の少し前に1階の掲示板へ行って搭乗ゲートを見ようとしたら、下りのエスカレータが動かず、足の痛いF氏も階段を下りざるを得ず。困ったものです。17:05にゲートが出るとそれほど遠くなくてよかった。
 ゲートのところで再度チケットのチェックでは、F氏は再度顔写真を撮影させられることに。親方は名前も出なかったが、さっきもゲートで引っかかったと言うと裏に貼られたバーコードを見てわかったと。そっちをチェックするとちゃんと親方の名前が出てOK。面倒な話です。17:15にゲートの待合所で席に座ると、すぐに搭乗開始の案内が。あまりに早いので驚くが、17:20には機内の所定の位置に座れた。その後も乗客は乗ってくるが、定刻の17:50より早い17:30過ぎには全員乗り込んでドアが閉まる。6割くらいしか乗客はおらず、その多くが地元の人や仕事の人のようで、観光客は少ない。ゲートからはすぐには離れず待たされる。水はどうだとかCAが回り始めたのでしばらく待たされるのかと思ったら、17:50にはゲートを離れる。離陸時に水なんかあるとこぼすだろうから、あわてて飲んだ。18:05には離陸し、予定よりも早い18:35ごろにジャージーに到着。
 ジャージーの空港は少し変わっていた。少しターミナルビルが拡張されたみたいで、ゲートの数も増えたのではないかな。タラップも後ろはいつもと同じだったが、前は階段ではなくスロープになっていた。預け入れ荷物も毎回飛行機から投げ落とすのを見ていたが、今年は見なかった(していないかどうかはわからない)。いつものWhat’s Onと地図を拾って預け入れ荷物受け取り所に行くと、大多数の客は荷物を受け取らずに出て行っており、7,8組しか待っていない状況。少し待つと出てきました。ちゃんとGatwick経由で届いたのはよかった。心配しましたので。外に出ると、いままで空港にはなかった銀行のキャッシュマシンがおかれるようになっていた。これで、ここでポンドを引き出すこともできるようになりました。タクシー乗り場に行くと誰も並んでおらず、タクシーが4台ほど待っていた。すぐに乗ってホテルへ。ホテルはいつものFort d'Auvergne Hotel。  ホテルのフロントには以前働いていた人がいた。パスポートを出そうとしたら、必要ないわ、と。顔を知っているとはいえ、いいのかな?住所等を書いてサインして、説明も簡単にだけ。今年はスタッフが荷物を運んでくれる。このホテルは小さな段差があるのでありがたい。もちろんチップは渡す。今年は3階のバルコニー付27号室。前も止まったことがある部屋だが、ドアが電子錠になったり、部屋でもWiFiが使えたり、内装の枕もとの棚が変わったり少しだけ変わっている。バルコニーのいすも変わった。ああ、廊下の絵もかわっていました。
 予定よりも早いとはいえ、いつものLa Capanninaにいくためには荷物を開けて店にふさわしい恰好に着替えていかねばならず、それには遅いので、着替えずに行ける近くのRoseville Bistroに行くことに。その前に昔はおばあさんがいた、Havre des Pas通りの角のコンビニのような店に行って水を買う。その際10ポンド札を出して払おうとしたら、それは使えないと言われる。よく聞くとBank of England発行の10ポンド札は変更になり、古い札は銀行に持って行って交換してもらう必要があるのだそうな。それでGatwickでも札がはじかれたのですね、ようやくわかりました。その店の人に、見たことがある顔だわねえ、ともいわれる。はい、14年間この店で水を買っていますから。
 荷物を開けて少し整理してからRoseville Bistroで夕飯。お酒も飲んでホテルに帰る。移動で疲れていたので、シャワーを浴びてすぐに寝る。

部屋のバルコニーから見たプール

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8/22 初日はやはりJersey Zooへ

 島の気温は低く、最高気温が20度ほど、最低気温が13度くらい。いつもの通り冷房などないホテルだが、窓を少し開けて寝た状態では夜中に蒸し暑く寝苦しかった。あまり大きく窓を開けるのは3階とはいえ不安なので小さくしか開けなかったが、思い切って広めに開け、風を止めている厚手のカーテンも少し開けたら涼しくなって寝られた。起きて8時3分くらいに朝食に行くと、いつもより空いている。3分も遅れたらいつもなら窓際の席は空いていないが、どこでも座りたい放題。その後も客は少ししか来ず、この日に宿泊している客は少ないみたい。ちょっと心配ですね、これが今日だけならいいのだが、飛行機が空いていたことも含めて、島の観光がうまくいっていないのだろうか?朝食は毎年同じものも変わったものもある。新しいメニューとしてはブラッドブルスト。おいしいけど、F氏にはちょっと強すぎるとのこと。テーブルの上にはいつもオーダーがあればおかゆとかも作るとか書かれていたのだが、それはなくなった。客が少ないためスタッフは暇を持て余し気味で、ちょっと皿が空くとすぐに下げていいかとさらに手をかけ始めていいに来るのはうっとうしい。場合によっては少しだけ料理が残っていて、ナイフとフォークもまだ食べるサインをしている皿すら「下げていいか」と下げようとするのはサービスじゃないのですがねえ。
 食事を終えて用意をしてからホテル横のバス停へ。9時に行ったらちょうどバスが行った時間で15分待つのかと思ったら、前のバスが10分弱遅れていたらしく、少しだけ待っただけですむ。結構混んでいたが、それでも待たずに乗れたのはありがたい。1日券8ポンドを2人分購入。1回のバス代が2.2ポンドに値上がりしたのかな?なので1日券は利用価値が高い。バスステーションで降りてJersey Zoo行のバスが出るゲートに行くと、出発時刻よりも5分以上早いのにもうバスがやってきて乗れる。これまではいつも出発時刻の1、2分前にやってくることがほとんどだったのに。なので問題なく座れる。このバスも例年時間によっては乗り切れなかったりするのだが、満員ではない。外を眺めて去年と何が変わったとか思いながら、Jersey Zooに到着。主にキツネザルLemuとオランウータンを長時間眺めて、DoDo Cafeでお昼を食べ、お土産も買って3時前。
 外に出て少し待つと、来たのが2時間に1本の4番のバスだったのでそれに乗ってバスステーションに戻る。このバスはあちこち寄らないので一番早く戻るバスじゃないかな?バスステーションで翌日からの三日券2枚を購入。一枚21ポンド。使い始めた日から三日なので前日に買ってもOKだし、当日に買うためにはまず2.2ポンド払ってバスステーションまで来ないといけないのですから。バスステーションから少し中心部のほうに歩いたら健康食品のような店があったので入ってみる。グルテンフリーとか、シュガーレスとかそういう系統の食品が多く、Miso Soupとかおかきなどもあった。おかきは米からできているから、小麦がダメな人にいいのでしょう。そこで変わったお茶などを購入。それからスーパーのLocaleへ行って、いつも買うPiccalilliを買おうとするが、前と違う会社のものしか置いていなかったので、それを購入。スープも買うが、F氏の好みのものがなくなっていて残念。セルフの会計に並んでいなかったのでそっちでやったが、なかなか慣れないので少し戸惑う。まあ、係員が来てくれて助けてくれましたが。バスステーションに戻って1番のバスホテルに向かう。ここでも出発時刻より5分以上早くにバスがついて乗り込んだ。4時半ごろだったが結局1番のバスは満席。降りるのも人をかき分けて降りなければならなかった。
 ホテルに戻って、F氏は洗濯などをしてのんびりいるうちに、気が付いたら6時半。あわててLa Capanninaに行く準備。日本からのお土産を出して、買ってきたカードにメッセージを書いて、服を着替えてホテルを出たのが7時、店に着いたのが7時半。店の調子はどうと聞くと、店は順調だそうな。よかったです。町が少し観光客が少ないように思えたので心配していました。タクシーを呼んでホテルまで帰る。よく飲んで食べたのでぐっすり眠る。 

Lemur

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8/23 今までこの店に行かなかったことに後悔

 天気予報は悪く、昼まで降水確率が高い。夕方は晴れるような予報ではあるのだが。なので、今日の午前は街中に買い物に行くことにする。8時半過ぎに朝食に行って、その足でホテル近くを散歩しようかと玄関まで行ったら結構降っている。なのであきらめて部屋に戻る。
 雨が上がったようなので10時前に部屋を出て、1番のバスで中心地に近いSnow Hillのバス停で降りたのが10時5分頃。中心地は買い物客が多く、経済が悪いようには見えないので少し安心。F氏がいつものMonsoonに行っている間に、親方はFood Hallというコンビニというかスーパーに行って、昨日見つからなかったスープを購入し、ついで文房具屋にも行ってメンディングテープを買って戻ると、まだまだF氏はMonsoonで買い物中。プレゼントに自分のものにと、結局Monsoonの袋が5つ!気に入ったものがあったようでよかった。ついで今年もHotel Chocolateに。これまで買ったようなチョコレートの入った変わった調味料などはあまりおいていないので、お土産用のチョコレートを購入。空港などでは買えない種類があるので、お土産としても珍しいだろうと思って。意外と早くに買い物が終わる。
 これもいつものタイレストラン Park Houseに歩いて向かうが、店の前に着いたのは12時15分前と開店よりだいぶ早い。また雨が降り始めたので店の前の屋根のところで雨宿りしながら待っていてもいいやと思ったら、我々に気がついて早くに入れてくれた。相変らず美味しいが、なぜか料理が出てくるのに時間がかかった。帰る際にマダムが出てこなかったのでどこかに出かけたのだろうか?男性スタッフにまた来年と言って店を出てホテルへ戻る。
 昼食の頃は結構強く降っていたが、店を出るころには雨も上がる。親方が洗濯したり、バルコニーから外を眺めたりして、少しうたたねもし、15:30にまたホテルを出て、今度は1番のバスでGoreyに行く。Gorey Pierは人も多く来ていた。ベンチに座って海が満ちてくるのを見たりのんびり過ごして、17時前の2Aのバスに乗ってセントキャサリンズ防波堤 St. Catherine's Breakwaterへ。久しぶりに見ました。でもここで降りると次のバスまで1時間半以上かかるのでそのままバスに乗ったまま眺め、街の中止部へ戻る。このバスは内陸部を通るのでホテルの前には通らない。一番近いバス停は大きな教会が目印で、久しぶりだが覚えていて、そこでおりてホテルに歩いて戻る。ホテルの近くのプールの先のHavre des Pas通りの海沿いの狭い場所は、個人所有の土地でこれまでは入れなかったが、そこが今年は公園になっていて自由に入れるようになっていたのはよい。ホテルのフロントのお姉さんが、お土産のビスケットが美味しかったと言ってくれた。皆で分けて食べてくれたらしい。初めて食べた味だけど、マカロンと似ているとかよくわからないことを言われたが気に入ってくれたのは良かった。ホテルの周囲を少し散歩。1月のニュースで昔のNelson's Eyeの店のあとのジャマイカレストラン Caribbean Vibzを含めてあの一帯の再開発計画があるというのを読み、その後4月に周囲から反対にあって中止という報道もあったので、それが気になる。Caribbean Vibzはやっていないようだ。しかし、隣のDriftersはやっており、計画が今後どうなるのかよくわからないようだ。
 部屋に戻って少し休んでから、今日は初めて店、Moita's Bistroへ。ホテルの反対側なのだが、今まで一度も来たことがない。ですが、一度は行ってみようということにした。行ってみたら美味しくて、来年もまた行こうと思いました。それにしてもこの店を前々から見ていたのに、一度も行ったことがなかったのは大きな失敗でした。
9時ごろにホテルに戻って、いつの間にか着替えもせずシャワーも浴びずにベッドの上で二人とも寝てしまっていて、12時過ぎに目覚めてあわててちゃんと寝る。飲みすぎですね。でも楽しかった。

プール越しにホテル方向を眺めて

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8/24 14年ぶりのWar Tunnelsにはやはり深く考えさせられる

 朝にF氏がぜんそくがでて、収まるまで少しゆっくりしている。8時半に朝食にいってそのころは空いているのだが、食べ終わって帰るころには朝食会場が混んでいる。実は前の日も9時半ごろに混んでいて、どうも今年は朝食の出足が遅いみたい。いつも高齢者ばかりのホテルで、8時に朝食が始まる前に列ができている例年を思うと、客層が相当違うので行動パターンも全く違うようだ。高齢者はホテルに迎えに来る観光バスに乗ったりするので、時間が決まっているのでしょう。10時過ぎにホテルを出てバスを待っていると、向かいの昨日行ったMoita's Bistroの店の中でラフな格好の店主がこっちを見て手を振ってくれるので、こっちも振り返す。完全に覚えられましたね。1番のバスでバスステーションに乗るが、我々の乗るバス停で大量の人が乗り込む状態。我々は少し早い方だったので、親方の席はなかったが、足が痛いF氏は席に座れた。しかし、このバス停から杖を突いた高齢者が最後に乗ってこようとしたので、F氏は席を譲ろうとしたが、年齢はもう少し上だが元気そうな男性が目の前に座っていて、その人がちょっとしたしぐさでF氏を制し、自分が席を立つからと、席を譲っていた。こういう人たちがいっぱいいるのがこの島の民度の高さを表していると思います。見た目はF氏のほうが若いけど、足を少しひきづっているのをみていたのですね。
 バスステーションに着くと、今度は10:35発の8番のバスに乗ろうとするが、すごい列ができていて座れそうもない。事実バスステーションを出るときには満席で出ていきました。そこで8番ではなく10:45発の28番のバスに乗ることにして、そっちに並ぶ。そっちのゲートは電動ドアが壊れているらしく、ドアの前に布テープで進入を止めている状態。ここに本当にバスは来るのかと思っていたらちゃんとバスはやってきた。運転手がそのテープを外してくれるのかと思ったら、親方たちに自分たちで外して入って来いとの身振り。なので外して乗り込みました。
 War Tunnelsに着いたのは11時10分ごろ。はじめてJerseyにやってきた2005年に来て以来はじめてきました。ここの展示を見ると考えさせられて気分も重くなるので、いい展示なのはわかるが、しょっちゅう来たいとは思わない場所なので。しかし、やはり戦争について考えるためにも久しぶりに来てみようと思った。相変わらず客観的・冷静に展示がされており、あなたがその状況だったらどうしますか、と考えさせるのはすばらしい。丁寧に説明も読んでいたので、結局2時間45分かけてすべての展示を見る。隣の建物でトイレに行ってからカフェでお昼。二人でクランベリーとベーコンのパニーニ、ハロウミチーズとほうれん草のパニーニ、それにビール。おいしかった。ショップを見るが、特に買いたいものもなく、バス停から15:15発のバスに乗ってバスステーションに戻る。街中に買い物に行くか、またはバスに乗ってどこか行くかとか考えたが、一旦ホテルに帰ることに。
 このころには晴れたのでバルコニーに座って外を眺めながら、パソコンをうったり携帯を見たりしようとしたが、まぶしすぎて画面がよく見えず諦める。部屋で少しのんびりして、また着替え、6時半過ぎのバスで街の中心部へ。バスを降りたら少し雨が降り始めた。La Capanninaに向かう間に少しずつ強くなる。傘はホテルに置いてきてしまったから、あわててLa Capanninaに行くも開店の7時の10分前。入り口のひさしのところで雨宿りしながら、昨日と変わらない黒板の今日のメニューを眺めていると、まだ開店時間前なのにドアを開けて入れてくれた。相変わらずおいしかったし、サービスも含め楽しかった。みなとまた明日と言って別れ、雨がちょうど止んだところをタクシーでホテルに帰る。飲みすぎてすぐに寝る。  

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8/25 天気の良い日は西海岸へ

 朝6時過ぎに起きると、今年初めて良い天気になりそうな空。天気予報でもずっと一番良い日と予想されていたので、西海岸には今日行こうと計画していた。ただしバルコニーに出ると寒い。12°くらいらしい。8時に朝食を食べる。明日は朝食の前に出発するから最後の朝ごはんを美味しく食べる。
 土曜日の朝だからか、バス停に待つ人もおらず、街は空いている。バスは10分近く遅れてきたので、バスステーションで乗ろうとしていた9:10発の22番のバスに目の前で行かれてしまう。そのため9:35発の12番のバスに乗る。バス停は驚くほどガラガラ。12番のバスも半分も乗っていない。終点のGreve De Lecqに時刻表より5分ちょっと早く到着。降りてみると、なにかクラシックカーなどが集まっている。なにかのイベントをやるらしく、その後もどんどんやってきていた。11:45発の乗ってきた12番のバスに乗ってジャージーパールへ。F氏の気に入ったものが見つかるから恐ろしい店です。
 12:57発の12番のバスコルビエ灯台へ。この時刻には引き潮で灯台までの通路もでてきました。コルビエ灯台まで行ってもいいのだが、F氏の足の具合が悪いので、ベンチに座ってしばらくコルビエ灯台を眺めてから、近くのCorbiere Phare Restaurantへ。料理も面白くなかったし、サービスがひどく、この店の評価が下がったのは残念。
 12a番のバスでバスステーションに戻る。前回街に買い物に行ったときに見忘れたCath Kidsonの店を見ようとしたら、その店は空。貸店舗になっていました。Monsoonの隣のNextも違う場所に移ったと張り紙があったけど、いろいろ変わっています。Cath Kidsonの日本に入ってこないモデルを好むF氏はがっかり。あとで調べると、Marks & Spencer'sの中に移動したようで、Jerseyから撤退したのではないらしい。今年はMarks & Spencer'sに行かなかったからなあ。結局Cath Kidsonはヒースロー空港で見ることにする。それからAcceceriesに行ってF氏が服を購入すると、ここの店はMonsoonの系列店だったので、F氏が買い物をした際にMonsoonの1階と2階とで合計3回レジをしてくれた若い店員が隣のレジに。向こうも驚いていました。バスステーションに戻ってホテルに戻る。
 フロントで、明日出発の際のタクシーの予約をお願いするのと、チェックアウトを頼む。8時より前だと前日にチェックアウトが必要ですから。また日曜日の朝のタクシーをホテル経由で頼むのが重要なのは2015年に学んだこと。しかし、チェックアウトはもう少し後にしてほしいと言われる。部屋に戻って少し荷造り。着替えて6時半過ぎにフロントに行くと今度はチェックアウトができた。バスに乗っていつものLa Capanninaに。店の前にFully Bookedとの表示。直前に頼んだのに入れてもらえてありがたいことです。美味しく食べて飲んだが、あまりに皆がばたばたしすぎているし、我々はデザートがそんなに好きなわけではないので、デザートを食べずに会計してもらって、皆に挨拶して帰る。今年はTinoもまた来年の夏、と言ってくれたのがうれしい。ホテルに帰って少しだけ荷物を整理して寝る。

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8/26 Gatwick経由で帰国

 5時半に起床し、スーツケースへの荷物の詰め込み。スーツケースの中に入れ子にして持って行った3個目のスーツケースにも分けて入れたので、どれも重さは20kgになっていないことを確認。時間があるので海を眺めたりコーヒーを飲んだりしてからフロントへ行くと、いつものブルガリアのおじいさんがいた。少し話すが、ドイツ人の朝食のサーブをしなくてはすぐにいなくなる。ルームキーはフロントの机の上に置いておけと。そのうち予約した7時を2分ほど過ぎてタクシーが到着。ここのタクシーは空港に行く道では必ずジャージーを楽しんだか?と言ってくれる。もちろんです。14回目だよ、と言ったらイングランドに住んでいると思われたので日本から来ているんだよ、と言ったら本当に驚いていた。Best Visitorだとか言っていた。来年には新しい空港の建物になっているよ、と言っていた。到着と出発でターミナルの建物が別になるらしい。
 空港はがらがら。BAのカウンターには係員が2人暇そうにしている。本来は預け入れ荷物は一人一個のチケットなのだが、3個ね、と料金も取らずに載せてくれる。どうしてでしょうかね、ありがたいですが。手荷物検査を抜けて、朝食。F氏がなにか、親方はアボカドトーストというものにして、紅茶と水も買う。買おうとしたら、この1ポンド硬貨は使えないから銀行で変えてもらえと言われる。1ポンド硬貨もですか!ジャージーは1ポンド札をお釣りでもらうのでそれを使っていて、これまで一度もイギリスの古い1ポンド硬貨を使わなかったらしい。帰る日にそういわれてもねえ。上にポーチドエッグの乗ったアボカドトーストは意外にうまかった。ゲートの情報が出てすぐに向かう。待合室で待たされることもなく、すぐに乗機。ほぼ満席のようでした。曇っていたから離陸直後しか島の様子は見えなかったけど、次回もまた来るのが楽しみです。
 Gatwickについたのは予定より15分ぐらい早い10時。飛行機はゲートに着かずバスでゲートに向かったが、ここでも足を引きずっているF氏は若い女性に席を譲ってもらう。ジャージーから着く便ですから、人々が優しいのはジャージー島内と同じです。荷物を受け取り、長距離コーチの乗り場に向かう。余裕をもってチケットを買っていたので、11:30発のコーチまで1時間ほど待合室で待つ。以前使った時よりも場所が整理されたし、電光掲示もわかりやすくなったように思う。コーチに乗る際、F氏がこれは壊れ物だから預けずに車内に持ち込みたいと言った小型のスーツケースはダメと言われる。規定で預け入れしなければならなくなったそうな。そうなのね。ヒースローの中央バスターミナルには30分遅れの1:30に到着。渋滞していたからねえ。我々は余裕があるので全く問題なし。
 ターミナル2に向かう。飛行機の出発時刻までまだ5時間半もあるので、まだチェックインできないかもと思っていたが、試しにやってみようと。初めはチェックインの機械でANAを選択すると、いまはチェックインできないと表示され、ダメかなと思ったが、違う場所のチェックイン機ではチェックインできた。よかった。これで大分楽です。荷物3つのタグが印刷されたのでそれを荷物につける。チケットはカウンターで渡すとのこと、なんででしょうね、多くはそこで印刷されたチケットが出てくるのですが。荷物預け入れの列に並ぶとそんなに待たずに預け入れられ、チケットも発券してもらえた。これは便利でいいですね。今後も接続がぎりぎりで焦る日程よりも少し早めにつく予定にして、早くにチェックインしてしまえば渋滞や遅れも気にしないで済みます。 

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